動物モノ、子供モノは、泣ける・・・とはよく言われます。
確かに
いかんだろ、これは
・・・と思うくらいに、泣けました。
でも、それは、作品が優れていたという理由だけじゃない事は、私自身が一番よ~く判ってます。
作品のストーリー等、詳細はこちらから。
売られて行ったチョンドゥンが、見世物扱いされていた時、偶然、スジョンさんを見つけます。
酔っ払って、同僚におんぶされて通りかかったのです。
もう、何年も会っていないのに
ただそれだけなのに、チョンドゥンは彼女を見分けます。
そして、彼女が乗ったタクシーを追いかけるのです。
もう、このシーンだけで、涙腺決壊
言葉を話せない馬だから、一生懸命追いかけても、気付いてもらえません。
大声で名前を呼んで、振り向いて貰う事も出来ません。
それでも、一生懸命、一生懸命、後を追うのです。
その後、様々な事情で騎手としての道を諦めて、故郷のチェジュ島に戻ろうとしたスジョンさん。
そんな時、偶然、チョンドゥンと再会するのです。
この再会シーンも、
チョンドゥンと共にチェジュ島に戻った彼女は、心身ともに生き返ります。
きっと、それは、チョンドゥンも同じだったと思います。
一緒に草原を走る姿は、何ものにも縛られる事無く、ノビノビとしていました。
風景の中に溶け込んだような美しさでした。
もう一度チョンドゥンと走る事を決意したスジョンさんは、馬場に戻りました。
でも、なかなか良い成績は挙げられません。
その上、卑劣な手段でのレースで、先輩騎手を亡くした彼女は、彼の無念を晴らそうと、それまでの思いを捨て、勝ちにこだわりはじめます。
彼女は、常々、馬を走らせるのは、ムチではなく、騎手の心だと言っていたにもかかわらず、チョンドゥンに無常にも激しくムチを入れるのです。
それによって、チョンドゥンの腰には、ムチの痕が痛々しい状況になります。
なのに、彼女は、それに気付かず、勝てない理由を調教師に詰問するのです。
その焦りや勝ちにこだわり過ぎる気持ちから一歩抜け出る事が出来た時、彼女とチョンドゥンは、勝利を手にする事が出来たのです。
そして、連戦連勝
ついには、目標としていたグランプリ戦に出場する機会を得たのです。
でも、その時、チョンドゥンの身体は限界に達しようとしていました。
ただ、手術をすれば、命は永らえることが出来る状態たっだのです。
スジョンさんは、グランプリ出場より、チョンドゥンを手術する事を選択します。
その手術当日、厩舎からチョンドゥンの姿が消えます。
行き先は、馬場。
そこで、スジョンさんを待っていたのです。
チョンドゥン自身が、手術より走る事を選んだのです。
私は、日頃、動物虐待は勿論の事、重い荷を乗せて競争する競技だとか、極端な事を言えば、サーカス等の動物でさえ見るのが好きではありません。
それを目的として飼育されているとは言え、どーしても気持ちが重くなってしまうのです。
現実的には、動物を食べたりもしてるわけですから、矛盾してると言えますね。
走る事を生きる目的としてきたチョンドゥンにとっては、走れなくなるより、最後まで走っていたいと言う思いの方が強かったのでしょう。
「もう、立たなくて良いんだよ。」
ゴール直後に倒れこんだチョンドゥンは、それでも立とうともがくのです。
その姿が、私には、最後のみぃの姿と完璧にだぶってしまって・・・。
涙を止める事は出来ませんでした。
エンドロールに、たくさんの、人と動物との写真がありました。
それが又、余計に涙を誘いました。
なんだか、こういう作品を冷静に判断する事は、私には無理かも。
そう思いました。