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本物のヒソンの意識が戻って、ややこしいので、本物のヒソンはヒソン、そしてイ・ジュンギssiはト・ヒョンスと表記することにします。
ヒソンの意識が戻り、父も母も喜びました。
しかし、ヒソンの記憶がしっかりと残っていることを知り、動揺を隠せません。
喜びと同時に、これからどうすればよいのか、戸惑いと困惑、そして恐怖もあったでしょう。
自分が車ではねてしまった人はどうなったのかと、ヒソンが聞いた時、ヒソン父は自分が全て上手く処理したと答えました。
どうも、ヒソンは誰かと会う約束をしていて、そこに向かう途中だったようです。
会わなくては・・・と不自由な体でベッドから降りようとしましたが、そのまま転んでしまいました。
ヒソンとヒソンの両親にも、何か大きな秘密がありそうです。
ヒソンの意識が戻ったことを、素直に喜べない何かが・・・。
キム記者の家で顔を合わせたジウォンとト・ヒョンス。そしてト・ヘス。
金属工芸家について教えてほしいとキム記者が言ったので・・・とト・ヒョンスは説明しました。
ト・ヘスまでもそこにいるのを知って、ジウォンは驚きました。
皆が皆、お互いの顔色をうかがいながらのぎこちない会話を繰り返しました。
ジウォンは、ヒョンスの嘘を皮肉な目で見つめながら、騙されるフリをし続けました。
ジウォンは、キム記者の家の窓に書いているチョン・ミスク事件の流れを目に留めました。
共犯者を捜してるんです・・・とト・へスが言い訳のように言いました。
「事情聴取をしに来たわけじゃありません。説明は良いです。」
ジウォンが鋭く言いました。そして、情報共有をしましょうとキム記者に言いました。
脅迫者の音声ファイルをジウォンに聞かせました。脅迫者の声とは別に何かの音が録音されているが、それが何の音か分からないと言いました。
ジウォンは、鑑定を依頼してみると言いました。
帰ろうとしたト・ヘスに、ジウォンが言いました。
「共犯者の逮捕を望んでいますか?ト・ヒョンスかもしれないのに?」
ト・ヘスはムッとしたように言いました。ヒョンスではない・・・と。ヒョンスはそんな人間じゃないと。
ジウォンは、ヒョンスについて調べたと言いました。反社会性人格障害の詳細について。
ヒョンスに現実を突きつけるように。
知らないとはいえ(ジウォンは敢えて・・・ですが)本人の目の前で傷口に塩を塗り込むようなジウォンの言葉に、ト・ヘスは感情が激して来ました。
で、思わず自分が犯人だと言う事を口走りそうになってしまったのです。
ヒョンスとキム記者は焦りましたが、止めようがありません。
ヒョンスは咄嗟に飲み物をキム記者のPCにぶちまけました。
ト・ヘスとジウォンの間の緊張の糸が切れました。
帰り道で、ヒョンスはキム記者に会う事を黙っていた事をジウォンに謝りました。
いいのよ・・・と言うジウォン。
「夫婦だからって全て話す必要は無い。私も全部は話してないもの。」
言葉にとげがあります。ヒョンスもちょっと気になったかな。
ジウォンたち強力班では、ト・ミンソクの車でチョン・ミスクを拉致したのは共犯者だと考えています。
ト・ヒョンスの役割はト・ミンソクのアリバイ作り。
アリバイ作りをしている間に、必ず共犯者と接触してキーを手渡している筈だと。
「ト・ヒョンスは共犯者を見たのかしら?」
ヒョンスに敢えて捜査本部での推理を聞かせるジウォンでした。
その日は、ジウォンとヒョンスが今の家に引っ越してきて5年になる記念日でした。
お祝いのパーティの準備をして、ジウォンの帰りをウナと一緒に待つヒョンス。
ジウォンはそれまでのように手放しで喜ぶことが出来ません。
ジウォンの様子が変だと言う事に、ヒョンスも気づいていました。
「私の見たいモノを見せようと、あなたも大変だったでしょ。ありがとう。」
ジウォンの耳には、ヒョンスが“ただの一瞬でも愛したことは無い”とト・ヘスに言った言葉がこびりついていました。
脅迫者の声の音声ファイルの分析結果がジウォンに送られて来ました。
雑音を省いたデータをヒョンスにも聞かせたジウォン。
かすかに聞こえる脅迫者以外の声と音に、ヒョンスの記憶が呼び起こされました。
父と一緒に行ったバーだ
無理に笑ってるだろ・・・とヒョンスがジウォンに言いました。様子が変だと。
心変わりしたの・・・とジウォン。
必死の嘘です。
「あなたは出会った頃と同じ気持ち?」
と、ジウォンが自棄になったように言いました。喧嘩を吹っかけるような、真実を見抜きたいような表情です。
「俺は同じだ。」
と、ヒョンス。
ヒョンスは真実を告げたのでしょうが、それが“愛情”だと分かっていないのでしょう。そして、ジウォンは、“最初から愛していない”と理解してしまったのです。
凍ったような表情になってしまいました。
でも、次の瞬間、ジウォンの目から涙がこぼれました。
「私が一番自分の気持ちを知ってる。あなたを好きになるのに、理由なんて無かった。嫌いになるのも理由は必要ない。あなたが嫌いなの。何もかも気に入らない。尽くされるのも嫌。」
酷い言葉を投げつけるジウォンですが、涙も止まりません。
ヒョンスには全くジウォンの気持ちが理解出来ません。泣きながら話す気持ちが。
「別れたいの。」
ジウォンがヒョンスを見ずに言いました。
驚き戸惑うヒョンス。おろおろして言いました。
何をすればいい?言ってくれ。言ってくれたら直すから・・・。何でもするよ。
「何もしないで。何もしてほしくない。」
冷たく言って、ジウォンは背を向けました。
ヒョンスは、仕事にあまりにものめり込み過ぎて、ストレスを感じたりプレッシャーを感じすぎているのではとジウォンに言いました。
「今までこの苦痛に何故耐えられたか、やっとわかった。あなただった。あなたが忘れさせてくれたの。でも今は違う。」
余計に分からなくなったヒョンスでした。
翌朝早々に、キム記者を訪ねたヒョンス。
ジウォンの言葉がショックで、誰かに相談したかったのです。説明してくれるのは、キム記者と姉しかいません。
ト・ヘスは、ヒョンスの深刻な表情を見て、ちょっとほっとした感じにも見えます。やっと普通の感情が芽生えたと思ったのでしょう。こういう相談事をしてくれるなんて、今まで予想もしていなかったでしょう。
ヒョンスは気づきました。
ジウォンを喜ばせられるのは、共犯者を捕まえる事しか無いと。
笑顔を浮かべながら憑かれたように話すヒョンスを、ト・ヘスは更に嬉しそうに見つめて言いました。
「ジウォンさんは、大切な人なのね。」
うん、とても重要だ・・・と答えたヒョンス。
「いいえ。大切な人よ。重要な物と言うのは時が経てば重要じゃなくなる。でも大切なものは失うと辛い。」
ヒョンスの心に姉の言葉が沁みました。
キム記者は、ト・ヘスへの想いが再燃していました。昔の2人に戻れるかもしれないと言う期待を抱いていました。ト・ヘスも気づいていました。
ト・ヘスは自宅にキム記者を連れて行きました。
ト・ヘスの自宅には殆ど家具と言うモノがありません。電気も点けず、生活をしていたようです。
不眠症で薬を手放せません。
こんな現実をキム記者に見せたかったのです。
自分はもう昔の自分じゃないと分からせたかったのです。もう昔には戻れないということを。
流石にショックを受けたキム記者。
ト・ヘスがどんな思いでこの18年を生きて来たか、気づかされました。
でもね、キム記者もああ見えて誠実なんです。
一旦ト・ヘスの部屋を出たのですが、新しい電球を買って戻って来ました。
ヒョンスは共犯者を捕まえるために動き出しました。まずは、父と行ったバーです。
脅迫電話の中に録音されていたのは、バーテンダーの声と氷を削る音だったのです。
ヒョンスはそこで父が作ったペンを見ました。世話になっている友人に贈るからと父に言われて自分が選んだモノでした。
間違いない、父ト・ミンソクと関りがあるとヒョンスは確信を持ちました。
で、バーテンダーを脅し、黒幕を吐かせました。
一方、強力班では、チョン・ミスクの通話相手の中に拉致犯がいるに違いないと言う結論が出ていました。
で、ジウォンが、チョン・ミスクと同じような条件を持つ家出女性のフリをして囮となり、おびき出す作戦をとる事になったのです。
当たりがありました。
ファン・ジョンスンというアジュンマです。
仕事を探しているとジウォンが言うと、話はどんどん進み、あっさり迎えに来ると言うじゃありませんか。
ファン・ジョンスンと言うアジュンマ、前話でインソを言葉巧みに怪しげな事務所に連れ込んでた人ですよね。
インソ、自分が父親を告発したことで家庭が壊れてしまって、自責の念に堪えかねて家出しちゃってたようで。
お金を稼ぎたいと思ってまんまと引っかかっちゃったってわけ。
ヒョンスが脅して吐かせた黒幕と言うのが、ヨム・サンチョルと言う男。
そして、ファン・ジョンスンとヨム・サンチョルは仲間なんです。サンチョルが一応社長で、ファン・ジョンスンが手先と言う関係のようです。
バーテンダーがヒョンスをサンチョルの事務所に連れて行きました。
サンチョルはやはり共犯者の正体を知っているようです。
それに、ト・ミンソクに被害者を斡旋していたのも、サンチョルだったようです。
大金と引き換えに共犯者の正体を言わせようとしましたが、共犯者からも大金を提示されているようで、結局、共犯者を選んだサンチョル。
ヒョンスに薬を飲まそうとしました。
ヒョンスは必死に抗い、叫びました。
「俺も客になってやる」
サンチョル、ヒョンスが人身売買を知ってると気付き、損得を考え始めました。
その時、ジウォンから電話が入ったのです。
同じころ、ジウォンはファン・ジョンスンと会っていました。
で、まんまと手錠をかけることが出来たのに、目を放した一瞬の隙に逃げられちゃった。
おまけに、高層階の窓から逃げようとしたため、転落死してしまったのです。
大変な失態です、ジウォン。大きな手掛かりを失ってしまいました。
落ち込むジウォンが思い出すのは、ヒョンスのこと。
会いたいと思いました。自分から別れを告げたにもかかわらず。
携帯を見ると、ヒョンスからたくさんメールが入っていました。全て自分を気遣ってくれる内容です。
最後にこう記してありました。
“早く時が流れて俺たちの記憶が同じになればいい。俺は君の様に考え感じられるようになりたい”
ジウォンの目から涙がこぼれました。
思い出しました。今の家に引っ越した日、綺麗に飾ってくれたヒョンスのことを。
そして、自分だけが貰ってばっかりだから、何か欲しいモノは無いかと尋ねると、ヒョンスが言ったのです。
「変わらないで。ずっと今の様に俺を見てほしい。君だけは俺を信じて。そしたら、俺は生涯君のためだけに生きる。」
ジウォン、涙が止まりません。私もですよ~っ
会いたいと、会いたいと思いました。
そして、電話をかけたのですが、それが、ヒョンスの命を救う事に繋がりました。
声が聞きたくて・・・とジウォン。
ジウォンが戻ってくれると感じたでしょうね、ヒョンス。でも、今自分が置かれてる状況をジウォンに知らせるわけにはいきません。
今忙しい・・・とそっけなく言いました。
ジウォンは、何かを感じました。刑事の勘でしょうか。
「今から“うん”と“いいや”だけで答えて。」
そう言って、ヒョンスに話しかけました。
助けが必要?・・・いいや。
独りで解決できそう?・・・うん。
「1時間あげる。1時間後に会いに来て。会いたいの。」
「うん。」
イ・ジュンギssiの表情が上手い
微妙な感情の動きが、ほんの少しの表情の動きで表現されています。
それが良く分かる
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