シム・ウンギョンさん、松坂桃李さん出演の社会派作品。
シム・ウンギョンさんが、素晴らしい演技を見せてくれたと評価が高かった作品で、気になっていました。
やっと視聴できました。
中だるみすることなく、一気に視聴完了しました。
誤報を出したことで自殺した記者の父を持つシム・ウンギョンさん。
記者として真摯に取材対象に向かいあおうとしています。
そんなある日、彼女の勤める新聞社に匿名のファックスが届きました。
羊の可愛い絵が表紙に描かれたそのファックスは、大学の新設に関する極秘情報が記されていました。
上司から調査を指示されたウンギョンさん。
その過程で、内閣情報調査室勤務の松坂桃李さんと知り合います。
2人が初めて会ったのは、松坂桃李さんの元上司のお葬式。
その上司は自殺を図っていました。
ウンギョンさんは、容赦のないマスコミからの質問を浴びている遺族が自分の姿と被りました。
彼女もやはり同じような目に遭っていたからです。
記者の質問を遮ったウンギョンさんを、桃李さんは珍しいモノでも見るような目で見ました。
彼女自身も同じ記者の筈なのに・・・と。
2人は、自殺を選ぶしか無かった元上司の事情が匿名のファックスに関わりがあると思いました。
で、全く違う立場から調べ始めたのです。
そして、内閣府が極秘に進めようとしている計画の実態を探り当てたのです。
それを公表することは、ウンギョンさんはもとより、桃李さんにも大きな負担を強いるものとなることは容易に想像が出来ました。
まぁ、ある意味怖いものなしのウンギョンさんとは違い、桃李さんには愛する妻と生まれたばかりの我が子がいます。
愛するものたちを守るためには、目をつぶるしかありません。
彼らの動きは、全て掴まれていて、代償をチラつかせて公表を断念させようと内閣府は動きます。
しかし、2人は固い信念の元、その情報を公表しました。
すぐに週刊誌にそれが誤報だと言う記事が載りました。
ウンギョンさんの上司は、続報を出す覚悟があるのかと、問いました。
ウンギョンさんは、大手新聞社が後追い記事を出すと言うのを聞き、続報を出す決意をしました。
直後、ウンギョンさんに、内閣情報調査室の桃李さんの上司から電話が入りました。
ウンギョンさんの父の一件は、誤報ではなかったと言いました。
それでも、父は死んだ・・・と言う事になります。
ウンギョンさんは社を飛び出し、桃李さんに連絡を取ろうとしました。
が、電話に出ません。
桃李さんも、上司から海外勤務を打診されていました。全て忘れろと。
その圧ったら・・・。
呆然と庁舎を出て来た桃李さんと、血相変えて彼を捜しに来たウンギョンさんとが、交差点で横断歩道の両端で会いました。
桃李さんが何かつぶやきました。
私には、『ごめん』と呟いたように見えました。
ウンギョンさんには聞こえなかったでしょう。
ラストカットは、ウンギョンさんの驚愕の表情。
え・・・ですよ。
直後にエンドロールが流れるんですもん。
どーなった・・・と、思わず口走ってしまいましたよ、あたし。
ラスト、桃李さんが何と言ったのか、そしてその後、どうなったのか、どうしたのか。見た人のそれぞれの解釈に任せるということですね。
私は、彼もまた死を選んだのではないかと、交差点の中に入って行ったのではないかと思ってしまいました。
始まって数分で、無知な私でもこれは森友加計学園問題がモデルと思ってしまいましたよ。
実際、そうだったようですね。
こんな記事もありました
『権力と闘う女性記者を描いた映画「新聞記者」の製作者に安倍政権への思いを聞いた 篠田博之』
見応えのある作品でした。
シン・ウギョン氏、日本アカデミー賞取りましたよね?
韓流アンチが居る日本で意味ある受賞だったと思うのですが。
…なので、観たいな…と思いつつ私の苦手な社会派の作品で、未だ未視聴です。
でも、硬い話題が苦手な私にも、理解できるストーリーになっています。
ウンギョンさん、最優秀女優賞を受賞した時、本当に予想外のことだったようですね。あの号泣してる姿が印象的でした。
NHKの「群青領域」での演技も、また違った姿で素晴らしかったと思います。