



昨日、「うららこすど」へランチへ行きましたが、本当の目的は写真展鑑賞のためです。
現在、新潟市立新津美術館では「土門拳写真展」が開催されています。
ランチを頂いたあと、新津美術館へ行って、写真展を鑑賞してきました。
写真展で展示されている作品は土門拳の代表的な作品である、「古寺巡礼」の第1集から第5集に含まれている写真です。
今回の写真展が凄いのは、展示されている作品すべてが、オリジナルプリントだということです。
オリジナルプリントですから、土門拳が撮影したフィルムから直接プリントした写真です。
このプリントは東京工芸大学が所有していますが、そのうちの半分は土門拳自身がプリントの指示をして、確認のサインが入っているそうです。
半分は、彼が病気で倒れたので、彼の子供さんがプリントの指示をして、プリントされたそうです。
したがって、作者の思いがそそがれているプリントということになります。
写真の展示場へ入ると、少し暗めに感じました。
それで思い出したのが、以前東京国立博物館法隆寺宝物館へ入った時の雰囲気でした。
仏像を撮影した写真がほとんどですから、少し暗めの環境の方が写真が引き立つように感じました。
1960年台後半から撮影を開始したカラー写真なので、現在のフィルムやデジカメと比較すると、色合いはあっさりめです。
あっさりめなのだけど、仏像の重厚さを感じさせるなと思いました。
同時に、東京工芸大学が所蔵しているギャラリーコレクションの名作展が開催されていました。
こちらもオリジナルプリントだそうですが、ピカソやチャーチルの写真は確か教科書や本で見た写真だと思います。
オリジナルは、やはり雰囲気が全然違うと感じました。
私が普段撮影するのとはジャンルが異なりますが、目の保養になったと思います。




