■The Age Of Aquarius / The 5th Diminsion (Soul City)
サイケおやじはエレキベースが好きです。
発端は少年時代、ザ・フーの名曲名演「マイ・シェネレーション」を聴き、ジョン・エントウィッスルの弾く強靭なリードベースに驚嘆させられてからですが、同じく我が国のGSブームではゴールデンカップスのルイズルイス加部、あるいはニューロックではクリームのジャック・ブルースには心底、シビレさせられました。
そんな私の前に新たに登場したのが、本日の主役であるフィフス・ディメンションが1969年に大ヒットさせた「輝く星座~レット・ザ・サンシャンイ・イン」という、これまた名曲名演です。
この曲は本来、1967年のロックミュージカル「ヘアー」の挿入歌でしたが、フィフス・ディメンションのカバーバージョンによって世に知られたといって過言ではありません。洗練されたアレンジと美しいコーラスハーモニー、ソウルフルなボーカルと完璧なバックの演奏が、素敵なオリジナルメロディと一体になって、まさにヒット曲の全ての要素が楽しめます。そしてサイケおやじを尚更にシビレさせたのが、演奏全体で躍動的に蠢くエレキベースでした。
とくに後半の「レット・ザ・サンシャンイ・イン」のパートは、ほとんどエレキベースが主役となっているほどです。
さて、このフィフス・ディメンションは黒人の男女5人組で、現在はソフトロックの範疇で語られることも多いというグループですから、1966年のデビュー当時は、およそ黒人らしく無い、とてもスマートなフィーリングをウリにしていました。
それはご推察のとおり、フォークロックの代表グループとして大人気を集めていたママス&パパスの後追いのひとつという認識だったわけですが、目論見どおり、翌年には「ビートでジャンプ」の大ヒットを出してブレイク♪♪~♪
その勢いで作られたアルバム群は、何れも現在ではソフトロックの名盤扱いにされているほど、そのお洒落なフィーリングは言わずもがなでしょう。
しかしそれゆえに、サイケおやじにはイマイチどころか、完全に???のグループ……。
ところが、この「輝く星座~レット・ザ・サンシャンイ・イン」は、既に述べたように、それまでの私のイメージを覆すほどにソウルっぽく、しかも躍動するエレキベースの真髄が楽しめたのです。
ちなみにそれを弾いていたのは、ジョー・オズボーンというスタジオミュージシャンで、この人は当時のハリウッドポップス界ではトップをとっていたベース奏者! 通常、こういう縁の下の力持ちの名前はレコードジャケットには表記されないのが当時の慣習でしたが、フィフス・ディメンションが登場してきたあたりから、アルバムにはスタジオでの演奏メンバーが記載され始めたのも、今となっては特筆すべきことかもしれません。
で、本日ご紹介のアルバムは、その大ヒット曲をメインにしたフィフス・ディメンションにとっては4枚目のLPですが、なんとこれが現在、紙ジャケット仕様のリマスターCDで復刻中! 本日、発見して、速攻でゲットしてきたというわけです。
なにしろリアルタイムではフィフス・ディメンションなんて、軟弱の代名詞的な扱いが私の周囲にはあり、しかも小遣いも乏しい少年時代ですから、サイケおやじには手を出すことも出来ない……。そこで例によってエアチェックしたテープを聴きまくっていたというわけです。
気になるアルバム収録曲では、「輝く星座~レット・ザ・サンシャンイ・イン」に続いてヒットしたローラ・ニーロ作の名曲「ウェディングベル・ブルース」やメリー・ホプキンで大ヒットしていた「悲しき天使」のカバーバージョンが実に最高♪♪~♪
またニール・セダカの隠れ名曲「愛の星座」、そしてこれもポップスの決定的な名曲「レット・イット・ビー・ミー」というプログラムも楽しいところでしょう。
もちろんバックの演奏はジョー・オズボーンのエレキベースが全篇で大活躍! その意味でクリームの「サンシャンイ・オブ・ユア・ラヴ」をやってくれたのは、全くサイケおやじには御用達です♪♪~♪
肝心のフィフス・ディメンションは、このアルバムを出した頃からソウル度数が上がったというか、それまでのスマートさに加え、ここでの黒っぽいコブシが効いたコーラスワークは、とても魅力的だと思います。
ということで、なんか本日は何時も以上に独り善がりが噴出してしまいましたが、この機会にフィフス・ディメンションを、ぜひ!
繰り返しになりまずか、紙ジャケット仕様のCDで復刻中ですし、中にはボーナストラックの入っているブツもありますから、う~ん、全部買おうかなぁ……、と現在、悩んでいます。