■プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック / Wild Cherry (Epic / CBSソニー)
1970年代の遊び場のひとつに、ディスコがありました。
まあ、これは今でもそうなんでしょうけど、特に例の「サタディ・ナイト・フィーバー」が大当たりした前後は、老いも若きもフィーバーしまくっていましたですね。
ただしサイケおやじは、そうした場所は正直、好きではありませんでしたから、つきあい程度で、決して自発的に行くことはなかったのですが、しかしディスコで流行っている曲には、思わずカッコイイ~~♪ とシビレてしまうことが度々でした。
本日ご紹介の曲もそのひとつで、昭和51(1976)年秋頃には大ヒットしていましたが、ジャケットにも印刷されているように、アメリカでのチャートの首位も必然と認めざるをえません。
そのヘヴィでタイトなビート、粘っこいグルーヴとキメのリフの潔さ、抑揚のないメインのメロディを下世話に歌っていくボーカルとコーラスの合わせ技には、自然に身体がノセられてしまいます。う~ん、ファン~キ~~~♪
しかし演じているワイルド・チェリーというバンドは、なんとオール白人のおっちゃんバンドだったらしいですよ。そしてこの曲のヒットにより、メンバーチェンジや仲間揉めが頻発したらしく、それほど後が続かなかったのは、如何にも芸能界どっぷりの事情があったようです。
このあたりは、例えば南部ソウルのスタックス全盛期のスタジオミュージシャンが白人主体だったとか、あるいは黒人経営と信じられていたモータウンにも白人スタッフが多数参入していたとか、なかなか一筋縄ではいかない事実のひとつでしょう。
ただ、素敵な曲と演奏の前には、そうした裏話は関係ないわけですが……。
そしてサイケおやじが、もうひとつこの曲に思い入れがあるのは、このエロキューションなジャケット♪♪~♪
実はこのシングル盤を買ったのは、同年11月に封切られた日活ロマンポルノ「色情妻・肉の誘惑(西村昭五郎監督)」を観た帰り道だったんですが、その作品に出演していた渡辺とく子という、唇が最高に色っぽい女優さんの名演がダブルイメージだったというわけです。
ちなみに彼女は翌月封切りの「夕顔夫人(藤井克彦監督)」でも、最高の演技で谷ナオミと対峙していますよ♪♪~♪
ということで、本日は如何にもサイケおやじの本性剥き出しの1枚ということで、お開きと致します。