OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

今の季節に、このシングルを

2014-06-05 15:39:14 | 歌謡曲

小さな貝殻 c/w 雨あがりのサンバ / 森山良子 (フィリップス)

公私共にモヤモヤした気分は「梅雨入りモード」と、勝手に命名しているサイケおやじですから、本日の1枚は、それに素直なチョイスと相成りました。

歌っている森山良子は説明不要、カレッジ&歌謡フォークの女王にして、その清楚な歌声の魅力は洋楽にも応用可能な素晴らしさという事で、制作されるレコードの中には、後の歌謡ポップスやソフトロック歌謡というジャンルで括られても違和感の無い楽曲がどっさり♪♪~♪

昭和43(1968)年に発売された掲載のシングル盤にしても、今となってはB面収録の「雨あがりサンバ」が作詞:山上路夫&作曲:村井邦彦によるエバーグリーンな名曲として、大勢の歌手にレコーディングされ、それぞれに良さがある事は言うまでもありませんが、この森山良子のバージョンはアレンジも村井邦彦が担当したとあって、やはり決定版になりましょうか。

涼やかにして、ハートウォームな歌声と節回しの上手さは、流石の仕上がりと思います。

そして一方、肝心のA面収録「小さな貝殻」が幾分湿っぽい、フォークというよりも歌謡曲に近いフィーリングに仕上がっているのは、作詞作曲:きくおきかおる、編曲:筒美京平というクレジットに納得するばかり!?

というか、メルヘン調の曲メロにベタベタの恋愛を綴った歌詞を乗せるのは、歌謡フォークの常套手段であっても、クラシック&パロック風味の強いアレンジを施した筒美京平の狙いは、ちょっぴりですが、既にニューソウル系の強いビートを伴っているんですから、感服するばかり♪♪~♪

結果としては、それほど森山良子の代表曲扱いにはなっていないと思われますが、サイケおやじは好きなんですよ、これが妙に。

ということで、A面は湿っぽく、B面は涼やかという表裏一体感こそが、アナログ盤ならではの楽しみを堪能出来る仕様であって、季節が移り変わる「今」を感じさせてくれると思います。

コメント (4)
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