OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

お願い、じゅん&ネネ

2014-06-22 14:27:16 | 歌謡曲

プリーズ・プリーズ・プリーズ c/w 忘れた歌 / じゅん&ネネ (キングレコード)

じゅん&ネネはデビュー当時から歌謡曲の中でも絶妙の洋楽フィーリングを隠し味にしていた感があり、それゆえにソフトロック歌謡という観点からすれば、昭和47(1972)年に発売された本日ご紹介のシングル盤は、それほどのヒットにはなりませんでしたが、収録両面曲共に、なかなかの傑作と思います。

とにかく、まずはA面曲「プリーズ・プリーズ・プリーズ」が、もう最高~~♪

それは松田晃の作詞作曲はもちろんの事、特筆すべきは東海林修のアレンジの「ビートの効いた爽やかさ」とでも申しましょうか、リズムアレンジやホーンセクションの使い方が黒っぽいのとは逆にエレピを用いた曲展開の彩りが、たまらないんですねぇ~~♪

しかもそこに、じゅん&ネネならではの幾分生臭いと言っては失礼かもしれませんが、濃いめのコーラス&ハーモニーワークが乗っかるんですから、確信犯的な狙いはドンズバに昭和歌謡曲ファンを捕らえて離さないんじゃ~ないでしょうか。

そして個人的には尚更に好きというのがB面収録の「忘れた歌」でありまして、こちらは作詞:安井かずみ&作曲:かまやつひろし、加えて編曲:竜崎孝路が提供するのは、ちょっぴりジャズっぽくてカーペンターズ風味も仄かな、これまたソフトロック歌謡の決定版なんですよっ!

あぁ~、ピアノの響きに彩られたじゅん&ネネの余韻の残る節回しが、実に素敵♪♪~♪

しかし冒頭に述べたとおり、ここまで完成度の高いレコードを作りながら、時代は既にじゅん&ネネを必要としなくなったのは、厳しい現実……。

おそらく彼女達のキャリアでも、最後に近い1枚と思われますが、ご存じのとおり、じゅん&ネネは今世紀に入って再び活動しているとなれば、サイケおやじはそのライプには接した事はありませんが、この「プリーズ・プリーズ・プリーズ」や「忘れた歌」を演じていて欲しいと願うばかりです。

最後になりましたが、このジャケ写の雰囲気も、全く今頃の時期にはジャストミートでしょう。

如何にも当時の普段着っぽいファッションが、現代のお若い皆様にも通じるのであれば、このレコードも存在意義が高くなるわけでして、そんなこんなも例によってサイケおやじの独断と偏見かもしれませんが、ひとつよろしくであります。

コメント (7)
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