■卒業 / 長谷川きよし (フィリップス)
今更ながら、今年の春は……。
そこで急に聴きたくなったのが、長谷川きよしが昭和46(1971)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「卒業」です。
もちろん、様々な別れは新しい出発になるとはいえ、惜別の情感が拭い去れない場合も多いわけでして、ここでは能吉利人が綴った思わせぶりでちょっぴり残酷な歌詞をクールでありながら実はハートウォームな歌声で自作のメロディに乗せて披露する長谷川きよし、その唯一無二の世界がサイケおやじの心身に滲みわたりますねぇ~~~~。
山木幸三郎が担当したジャジーでソフトロックなアレンジも良い感じ♪♪~♪
ということで、探さなければならない春っては、やっぱりせつないですよ……。
逆に言えば、そういう悲壮感に酔ってしまう自分が情けないわけですが、現実を直視すれば、そこには新しい春が必ずあると信じる他はありません。
春は巡って来るばかり……。