■妖精ポピンズ c/w ストロベリー・プリンス / ポピンズ (CBSソニー)
別に歌謡曲に限りませんが、これまで数多発表され、巷に流れた諸作の中で、サイケおやじが気に入った歌や楽曲がヒットした確率は当然ながら高くありません。
つまりは、それもまたサイケおやじの好みのズレを証明する事柄なんでしょうが、制作側だって、あえて売れそうもない商品を出すほどの酔狂は稀なはずですから、結果論として、市場の未来予測における最大公約数を図り損ねたという、些か堅い論評よりは、時代にアクセス出来なかった……、と納得するのが素直な解釈なのでしょうか。
例えば昭和61(1986)年春に本日掲載のシングル盤でデビューしたポピンズは、ルックスはサイケおやじが興味を抱かないロリ風ぶりっ子ながら、しかしその佇まいからは妙にナチュラルな色っぽさが滲み、しかも、これが一番にサイケおやじの好みだったのが、オールディズ趣味が程好く感じられる楽曲の仕上がり具合でありました♪♪~♪
それはとにかく作詞:売野雅勇&作曲:井上大輔、そして編曲:清水信之が手掛けたA面曲「妖精ポピンズ」を聴いた瞬間、グッとシビレが止まらなくなったほど、サイケおやじのポップス愛好性感度のツボをストレートに刺激する美味しさが満点♪♪~♪
全体としてはキーボード主体の音作りに弾んだリズムのアップテンポ曲であり、コード進行も循環系ではありますが、隠し味的なスパイスの利いたアレンジには、殊更バックのコーラスが春~初夏向きのビーチボーズ由来という、そのハリウッドポップスっぽさがニクイばかりに横溢していますし、ポピンズのボーカルの子供っぽさには、1970年前後にアメリカを中心に流行ったファミリーグループ的なホノボノ感があるんですから、基本的に洋楽で育ったサイケおやじ世代にとっては好ましいわけなんですが……。
それゆえに当時のローティーンにはアクセスし難い現実があったのでしょう、結果的にブレイクは局地的で、何時の間にかフェードアウト……。
それでも今もって根強いファンが存在しているのは、まず彼女達のキュートなルックスを活かした衣装やフリが演じる歌に合っていた事も大きいようで、この「妖精ポピンズ」にしても、テレビ出演時にしか接した事の無いサイケおやじが、超ミニスカから露出(?)されたムチムチした脚や腰&尻の動きのセックス連想疑惑等々、これじゃ~ロリコン趣味の皆様なれば、辛抱たまらんの世界じゃ~なかろうかぁ~~♪
なぁ~んて余計なお世話も積み重ねるわけですが、例え言い訳と受け取られようが、サイケおやじとしては、やっぱりこのシングル盤に収められた楽曲にシビレているのが一番に正直な気持ちでありまして、作詞:亜伊林&作編曲:馬飼野康二が担当のB面曲「ストロベリー・プリンス」も、A面と同趣向の味わいは捨て難いですよ♪♪~♪
ちなみに書き送れてしまいましたが、ポピンズは金子恵実と芳賀絵巳子のリアルタイム高校生デュオと紹介されており、立ち位置左側が金子恵実だとすると、彼女はポピンズがフェードアウトして以後、グラビアアイドルとして人気を集めた「金子えみ」と同一人物なんでしょうか?
勉強不足のサイケおやじですから、あまり不確かな事は書けないと自覚しつつも、ポピンズが殊更実演の場で滲ませていたフェロモンを勘案すれば、その確立も低くはないのでは?
ということで、妄想主体の本日のご紹介ではありますが、とにかくポピンズが残してくれた「妖精ポピンズ」は、アイドル歌謡ポップスの裏人気作と思うばかり♪♪~♪
「表」にならないあたりこそ、サイケおやじの愛着も深いというわけです。