OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ひとりだけのワルツを愛す

2017-03-30 18:06:38 | 歌謡曲
ひとりだけのワルツ / 浅尾千亜紀 (CBSソニー)

音楽が好きな人ならば誰もが、特段ヒットしていなくとも、自分だけの忘れえぬ歌や演奏があろうかと思いますが、浅尾千亜紀が昭和45(1970)年に出した本日掲載のシングル盤A曲「ひとりだけのワルツ」も、サイケおやじにとっては、そ~した中の大好きソング♪♪~♪

なにしろ宮川泰の作編曲がゆったりしたテンポの哀愁ワルツであり、しかも洋楽テイストが滲みまくりという、ちょいと西部劇映画の挿入歌みたいな味わいに満ちていますし、尾中美千絵の綴った歌詞が、これまたギターを抱いた渡り鳥というか、漂白する気分はロンリーですから、人生を旅に例えれば、この歌の世界は、まさにサイケおやじの憧憬と書いてしまえば、カッコ良過ぎて恥ずかしくなるわけですが、それをさらに刹那の表現で節回す浅尾千亜紀の声質が、またまたサイケおやじが好きでたまらない西田佐知子を思わせるんですねぇ~~~♪

あぁ~、これはリアルタイムで聴いた時よりも、齢を重ね、人の世の喜怒哀楽をそれなりに味わって来た今になって、尚更に心に滲みる名曲名唱でありましょう。

そして告白すれば、サイケおやじは学生時代も、そしておやじバンドに入れてもらっていた時も、この「ひとりだけのワルツ」をやりたくて、時には我儘を許していただき、自分の持ちネタにしては独り善がりの感傷に酔っていたという、本当に恥ずかし過ぎる前科があるんですが、しかし実は今でも、何かの時に口ずさんでしまうという、愛唱歌でもあります。

ちなみに歌っている浅尾千亜紀は、所謂ビート歌謡や歌謡フォークっぽいレコードも残してはいるものの、失礼ながら大きなブレイクも無いままに引退されたらしく、このレコードあたりが最後のシングル盤なのかもしれませんが、当時のラジオから特に深夜放送を中心に「ひとりだけのワルツ」がヒットしていたという記憶がありますし、伝聞ではありますが、かなり以前にはCD復刻もされていたという情報もありますので、機会があれば、皆様にも聴いていただきたいと切望する次第です。

そして言うまでもありませんが、彼女のこのジャケ写におけるルックスは、サイケおやじの好みにはストライクゾーンのド真ん中♪♪~♪

それゆえに私的棺桶同行盤の1枚でもあります。