■平山みき 昭和歌謡を唄う (Sony= CD)
01. プロローグ / ナレーション:横山 剣
02. ブルーライト・ヨコハマ (作詞:橋本 淳&作曲:筒美京平 / いしだあゆみ:昭和43年)
03. 恋のバカンス (作詞:岩谷時子&作曲:宮川 泰 / ザ・ピーナッツ:昭和38年)
04. 君に会いたい (作詞作曲:清川正一 / ザ・ジャガーズ:昭和42年)
05. グッド・バイ・マイ・ラブ
(作詞:なかにし礼&作曲:平尾昌晃 / アン・ルイス:昭和49年)
06. さらば恋人 (作詞:北山 修&作曲:筒美京平 / 堺正章:昭和46年)
07. 長い髪の少女 (作詞:橋本 淳&作曲:鈴木邦彦 / ザ・ゴールデン・カップス:昭和43年)
08. 喝采 (作詞:吉田 旺&作曲:中村泰士 / ちあきなおみ:昭和47年)
09. 白い蝶のサンバ (作詞:阿久 悠&作曲:井上かつお / 森山加代子:昭和45年)
10. 時の過ぎゆくままに (作詞:阿久 悠&作曲:大野克夫 / 沢田研二:昭和50年)
11. 愛の太陽 (作詞:五木寛之&作編曲:多保孝一) ※新曲
12. エピローグ / ナレーション:横山 剣
掲載したのは昨年晩秋に出た、これが平山みきのデビュー50周年の記念アルバムで、しかも中身は往年の昭和歌謡の人気名曲をカバーし、当然ながら、それらは新録ですから、きっちり「平山みきとしての新曲」も入っているという、なかなか嬉しい企画盤♪♪~♪
というのも、今更説明不要かもしれませんが、今に至る彼女の根強い人気の要因が、独特の鼻声的ハスキーボイスとエグ味の効いたビート感がたまらない節回しと思えば、後は選曲の妙であり、それが上記のプログラムですから、彼女のファンであれば急所を摑まれるが如き悶絶も快感でありましょう。
実際、それらのカバートラックのアレンジを担当した船山基紀の仕事はオリジナルの味わいを大切にしており、だからこそ平山みきの歌唱にも無理な制約が押し付けられていない感じで、平たく言えば、彼女と一緒にカラオケに行った気分が楽しめるんですよ、サイケおやじはねぇ~~♪
中でも「長い髪の少女」は、軽いタッチがイイ感じ♪♪~♪
失礼ながら、正直な話、もちろん彼女の声量やグルーヴのツッコミ感が全盛期に比べて落ちいる事は否めませんが、それゆえに絶対的な魅力の節回しにリラックスしたムードが滲み出しているのは乾度良好♪♪~♪
それゆえにアップテンポの「白い蝶のサンバ」、いしだあゆみの決定的なオリジナルバージョンを似て非なるヨコハマフィーリングで節回した「ブルーライト・ヨコハマ」等々、そこにある違和感こそが平山みきの魅力をひとつかもしれません。
また、ちあきなおみの代表曲「喝采」の物足りなさは言わずもがな、沢田研二の哀愁曲「時の過ぎゆくままに」さえも、ちょっぴりナチュラルに苦しい現在の彼女の声量ゆえに、原曲のせつなさが尚更に響いて来ると書けば、お叱りは覚悟しております。
しかし、サイケおやじは好きなんですよ、それもまた (^^)
そこで気になる新曲「愛の太陽」が今時珍しい、ビンビンのエレキ歌謡に仕上がっているのは高得点!
彼女もグイノリで歌っていますし、エレキの魅力が全開のリフメロディをコピーしたくなる欲求に満たされるのは最高に楽しい瞬間であります♪♪~♪
ちなみにアルバムの構成に横山 剣の語りよる「プロローグ」と「エピローグ」が置かれているのは賛否両論の気がしますし、個人的には必要性を認めていません。
そして、そこはCDならではの機能として、スキップ出来るという選択があればこそと思います。
ということで、程好く肩の力が抜けたとは申しませんが、ライトタッチの平山みきも、やっぱり「平山みき」であります。
告白すれば、最近のサイケおやじの車中のヘビロテは、このアルバムなのでした。
うむ、我知らずボリュームを上げている自分に気がつき、額に汗がにじむというわけです。
いゃ~~、好きなものには言い訳は無用ですねぇ~~♪