OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

苦しい時、歌がある

2022-01-20 19:39:30 | Singer Song Writer

吉田川 / 姫だるま (テイチク)

結局は挫折したんですが、一時期のサイケおやじは所謂「ご当地ソング」を徹底蒐集しようと決意行動していた時期があり、本日掲載のシングル盤も、そんな頃の獲物の1枚です。

皆様ご存じのとおり、「ご当地ソング」は日本の場合、圧倒的に演歌~歌謡曲の分野に夥しい楽曲が残されているんですが、だからこそ昭和50年代前半に大きなブームの頂点にあった歌謡フォークの世界でも、それが積極的に作られていた事を忘れてはならないでしょう。

で、掲載盤は昭和51(1976)年春に発売され、A面収録の「吉田川」は当時、それなりにラジオからも流れていた人気曲だと決めつけているのはサイケおやじだけかもしれませんが、とにかくも、これはおそらく岐阜県郡上市に実在する「吉田川」を題材にしたものと思う他はありません。

歌っている姫だるまは、水越恵子と奥谷美保子の二人組で、もちろん水越恵子は後にソロ活動に転じ、大きな人気を集めるわけですが、奥谷美保子も曲作りに長けていて、この「吉田川」の作詞作曲も彼女の手によるものです。

そして何よりも魅力的なのは、二人の歌声とハーモニーコンビネーションの素晴らしさで、基本は叙情派フォークですから、松井忠重のアレンジもアンプラグドですし、ストリングスの用い方も絶妙でありながら、それに流されないのが姫だるまのボーカル&ハーモニーなんですねぇ~~♪

ちなみに、このジャケットデザインでは分からないのが残念なほどに彼女達はルックスも可愛らしく、全く「姫だるま」に偽りなし (^^)

ところが翌年には奥谷美保子の結婚~引退から解散してしまい、水越恵子はソロデビューという流れがあったわけでして、今となっては幻の人気デュオになっているのが姫だるまであります。

ということで本日、これを思い出したのは当初予定されていた岐阜方面へのビジネス出張がコロナ禍拡大によって急遽延期というか、実質的には中止になってしまい、今後のサイケおやじの仕事には……(>_<)

でも、そんな落ち込んだ心の隙間に浮かんで来たのが、姫たるまのビューティフルなコーラス&ハーモニーが染入る「吉田川」でありました。

う~ん、やっばり音楽には人の心を和ませたり、慰めるエネルギーが確かにありますよねぇ~~ (^^♪

この難局であればこそ、それを再確認・再認識させられております。

コメント
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