■疑問 / 立花理佐 (東芝)
例によって、立花理佐も、サイケおやじが異郷の地へ島流しにされていた時期に活動していたアイドルですから、全てが後追いで聴いたレコード中で、やっぱり驚いのが本日掲載のシングル盤A面曲「疑問」でありました。
だって、これは凡そアイドルらしからぬハードな歌謡ロックであり、彼女のルックスには不釣り合いとしか思えない仕様が作詞:麻生圭子&作曲:伊豆一彦、そして編曲:中村哲という制作スタッフの確信犯だとしたら、これをデビュー曲としてプロデュースしたレコード会社や所属事務所の思惑は、サイケおやじの想像力を遥かに超越しているですねぇ~~!?!
つまり、良い意味での裏切りが楽しめた事も確かであり、極言すれば曲頭が、なんとなくブラック・サバスの「Paranoid 」っぽく聞こえたりするほどなんですよ (^^;
それほど演奏パートのハードロック指数は高い反面、立花理佐のボーカルには熱量が不足気味で、節回しも「棒読み」っぽいあたりがアイドル歌謡の本質を体現しているのかもしれませんねぇ~~ (^^;
う~ん、もしかしたら、これが世に出た昭和62(1987)年4月には、そんな流れがアイドル業界にあったんでしょうか?
それを思えば、彼女の歌いっぷりには、何処かしら正々堂々としたムードが滲んでいますし、楽曲そのものがテレビドラマやCM等々で使われていたという現実にも曲タイトルどおり、「疑問」の余地なんか無いんでしょう (^^;
ということで、本日も未明から九州地方で大きな地震があったり、コロナ禍では東京で、ついに1万人以上の感染者が確認されたり等々、全く……、やりきれない日常が続いておりますねぇ……。
だからこそ、スカッとした気分を渇望するのが、我々の心の願いでありましょう。
個人的にはハードロック歌謡に、一抹の希望を見出しているのでした。