OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

世迷い言を信じていたい

2023-04-17 17:38:53 | 歌謡曲

世迷い言 / 日吉ミミ (ビクター)

所謂ジャケ買い趣味が成立するほとですから、レコードジャケットには素敵なポートレートや風景写真等々、そしてセンスの良いデザインが当然在って然るべきはずが、何の因果か、その逆ってのも確かに作られており、まあ……、それは十人十色の感性と好き嫌いかもしれませんが、サイケおやじにとっては本日掲載した日吉ミミのシングル盤こそは、そんな噴飯物のジャケットスリーブに愕然とさせられた1枚です。

なにしろ、中身の収録A面曲「世迷い言」は作詞:阿久悠&作曲:中島みゆき、そして編曲:あかのたちお♪♪~♪

―― という、それだけで胸騒ぎが抑えられない制作陣の顔ぶれが揃い、せつなさも優しさも、諦めも希望も混然一体となった歌詞の世界にジャストミートするシニカルでヒネリの効いたフォーク系のメロディは、これぞっ!

日吉ミミの猫族ボーカルでしか最高の表現は叶わないと思えるほどの名曲であり、もちろん彼女だけの個性的な節回しをバックアップする歌謡ロックっぽいアレンジは、あかのたちお絶対主義のイイ仕事 (^^♪

あぁ~~、これを聴く度に、サイケおやじは発売当時の昭和53(1978)年にタイムスリップさせられそうなシンパシーを覚えるわけですが、楽曲そのものもテレビドラマ「ムー一族(TBS)」の劇中歌だった事あり、見事にヒット♪♪~♪

そして、だからこそ、件の「ムー一族」がタガの外れたコミカルドラマであったとしても、名曲・名唱たる「世迷い言」を収録したシングル盤のジャケットスリーブが、こんなんじゃ~~、納得していないのはサイケおやじだけじゃ~ないと思うんですが、いかがなものでしょう。

「昭和」という時代は、ある意味、ウケるならば何でもアリ!?

―― みたいな風潮が蔓延していましたから、時には奇を衒ったエキセントリックな仕掛けも笑って許せた事だって、確かにあったと思います。

ですから、このジャケットスリーブだって、あまりにも収録された歌の雰囲気と懸け離れている事自体が、「昭和」そのもの!?

それこそが昭和歌謡曲の存在感の証明かもしれません。

しかし、サイケおやじは、はっきり、嫌いなんですよ、これがっ!

日吉ミミが歌ってくれた「世迷い言」が最高過ぎて、せつなくなるばかり…… (^^;

もしも、それが曲タイトルどおりの狙いだったとしたら、サイケおやじは見事に術中に落ちてしまったのかもしれません (^^;

う~ん、本日は心底「世迷い言」、失礼いたしました <(_ _)>

コメント
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