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サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-131:招子安 ~ 香港慕情

2023-04-30 18:56:18 | 歌謡曲

香港慕情 / 招子安 (ビクター)

大型連休とあって、海外旅行へ出発される皆様もいらっしゃるわけですが、最近は恣意的に辺境地(?)に出掛けるというツアー企画も散見される中、やはり昭和50年代前半頃までの手軽な海外旅行と云えば、香港が定番のひとつだった様に思っています。

もちろん、当時は未だ中国に返還される前でしたから、それなりにゴッタ煮の世俗的楽しみが沢山残っていましたし、ちょいと危険な香りが漂う場所や酒池肉林に浸れる店なんかも多かったとはいえ、旅行代金そのものが安い割に異国情緒と妙な親近感が楽しめたところに魅力があったのかもしれません。

そして実際、香港旅行が自然なブームだった時期が確かにあって、中には香港を舞台にしたロマンポルノ「色情旅行・香港慕情(小沼勝監督)」までもが作られていたのも、今や懐かしい思い出でしょうか。

ちなみに件の映画の制作公開は昭和48(1973)年、小川節子、宮下順子、そして先日鬼籍に入られた片桐夕子という、当時のロマンポルノ人気を牽引した看板スタア女優が揃踏みの出演で、その頃のロマンポルノの製作費が通常は七百万だったところに一千万を投じたという話題性もありましたですねぇ~~ (^^)

また、歌謡曲の世界にしても、香港からの来日&出稼ぎ組も大勢い登場していましたし、香港を主題とした楽曲の需要から制作発売されていたレコードも残されており、昭和47(1972)年に世に出た本日掲載のシングル盤A面曲「香港慕情」は、そのものスバリッ!

なにしろ作詞:荒木あい子&補作詞:橋本淳が綴った歌謡世界には香港にある地名や有名スポットが織り込まれているのは当然という、所謂「ご当地ソング」設定ですから、筒美京平の作編曲も十八番のポップス歌謡を大前提にイントロ前には中国語メインの空港アナウンスが入っているという仕掛けがニクイばかり (^^♪

そして肝心の主役たる招子安(ショーシアン)の安定した歌唱力による日本語歌詞の節回しが、もちろん絶妙のチャイナっぽさを滲ませているもんですから、高得点!

マイナーキーを上手く用いた曲調からして、例えばテレビドラマ「Gメン '75」とか、そんなこんなの刑事サスペンス物の劇中挿入歌としてもイケる雰囲気が実にイイ感じだと思いますが、いかがなものでしょう。

また、気になる招子安(ショーシアン)については、サイケおやじには知るところが全くありませんが、ジャケ写ポートレートだけからのイメージでも、美人歌手だったに違いないんじゃ~なかろうかと (^^♪

いゃ~、本当にルックスどおりの声と節回しが楽しめるんですよ (^^♪

ということで、香港と云えば、近くにはギャンブルの都というマカオもありますが、サイケおやじは昭和50年代中頃、そこでズタズタに大負けした苦い思い出が…… (>_<)

う~ん、あん時は帰国のチケット代しか残っておらず……、皆様には、そんな悲惨は、クレグレもご用心くださいませ (^^;

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