OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

やっちまったぜっ、それでもアメリカの憎めなさ♪

2014-08-26 15:39:47 | Rock

I Need You / 川のほとりで / America (Warne Bros. / ワーナーパイオニア)

1970年代ロックのひとつの流行に、所謂「ビートルズっぽさ」が認められるのは、本家ビートルズが実質的に解散状態であったからでしょう。

もちろん件の「ビートルズっぽさ」はビートルズが世界的に大ブレイクした1964年以降、例えばホリーズが小型ビートルズと呼ばれたり、それらしい似たような音楽をやっていたバンドは夥しかったんですが、結局は現役ビートルズには肩を並べる事すら出来ず、真似っこと批判するよりは、微笑ましさや姑息さばかりが目立っていたと思います。

ところが前述したとおり、ビートルズがもはやピカピカの新曲を出してくれない状況となれば、弟分筆頭格としてのバッドフィンガー、我が国のチューリップ、その英国版みたいなパイロット等々が堂々の人気を確立したのですから、時の流れは偉大です。

そして我々、ビートルズに薫陶を受けた(?)ファンは1970年代に入って、おぉっ! これはビートルズっぽいなぁ~~♪ という印象に快感を得るのが許されたところで、アメリカが演じた本日掲載のシングル盤A面曲「I Need You」は絶妙の登場でありました。

なにしろ問題(?)の「ビートルズっぽさ」のキモがジョージ・ハリスン節であり、極言すれば畢生の名曲「Something」がモロですから♪♪~♪

いゃ~、実際これは皆様に聴いていただく他はないほどの説得力とでも申しましょうか、裏メロで元ネタを歌ってしまうのも必然のリメイクみたいな、う~ん、これで良いんでしょうかねぇ~♪

あっ、そういえばジョージ・ハリスンはビートル時代に「I Need You」という佳曲も書いていましたですねっ!

はっはっはっ、この因果の巧みさは洒落が効きすぎて、笑っちまいますよ♪♪~♪

ちなみに曲を書いたのはメンバーのひとりでメガネも印象的なジェリー・ベックリーで、当時のライブ映像を見ると、ピアノを弾きながらリードを歌っているんですが、このスタジオバージョンでも、ピアノがあってこその仕上がりになっているあたりは、アメリカ=CSN&Y系のアコースティックギターがメインのグループというイメージとはちょっぴり異なると思います。

その意味でアメリカが「ビートルズっぽさ」を秘密兵器(?)にしつつ、ついにはビートルズの水先案内人だったジョージ・マーティンにプロデュースを依頼し、更に飛躍したのは無関係ではないでしょう。

しかしご安心ください。

アコースティックギターに彩られた西海岸風フォーキーポップスを求めるファンにはB面収録の「川のほとりで」が絶好のプレゼントになるはずで、アップテンポの快調なノリで繰り広げられるギターのリズム&リードの楽しさやオープン系ハーモニーを用いたコーラスワークの心地良さは、まさにヤミツキ症候群♪♪~♪

告白すれば決してアコースティックギターが得意ではないサイケおやじでさえも、この「川のほとりで」を仲間達とコピーしていたという前科は消せるものではありません。

ということで、ビートルズとCSN&Yという、1970年代前半においてさえ、最も人気と影響力があったグループの音楽性を臆することなくパクっていたアメリカは、何故かリアルタイムでも、それほど貶され事は少なかった印象です。

そのあたりの憎めなさは、まあ、サイケおやじだけの気持ちかもしれませんが、このシングル盤両面2曲を入れたデビューアルバムが、これまたそうした印象に満たされているのですから、たまりませんよ♪♪~♪

うむ、今はアコースティックギターを抱えたい気分です。

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2 コメント

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Unknown (UkiUki)
2014-08-27 09:21:47
アメリカは他の曲で知っていたのですが、わからないので調べました。

I Need You
https://www.youtube.com/watch?v=Qk-7n1hdK3M

RIVERSIDE(川のほとりで)
https://www.youtube.com/watch?v=hlczL-WLyZY

I Need YouはよくわかりませんRIVERSIDEはいいですね。
もろCSN&Yという感じです。
「牛も知ってるカウシルズ」とか「ホテル・カリフォルニア」(イーグルス)も似ている
ような。
ホリーズ「バス・ストップ」は私的に洋楽第一位ですし、昔の音楽の記憶が甦ってきて楽しい気持ちになりました。
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過ぎし日の思い出 (サイケおやじ)
2014-08-27 15:32:53
☆UkiUki様
コメント、ありがとうございす。

アメリカ十八番のハーモニーはCSN&Yの中でも、特にグラハム・ナッシュ風味が強いと思えば、ホリーズが連想されるのも当然でしょうか。

美しき流れは大切にしたいですねぇ~♪
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