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サイケおやじの生活と音楽

Mikiの爆笑歌謡曲

2022-07-04 17:42:37 | 歌謡曲

恋する渚 / 美樹克彦 (BLOW UP / 日本コロムビア)

所謂「パクリ」とか「剽窃」を語る時、必ずや俎上に載せられるのが、昭和53(1978)年7月に美樹克彦が出した本日掲載のシングル盤A面曲「恋する渚」でしょう。

橋本淳が綴った歌詞はともかくも、問題は美樹克彦が書いた曲メロ、そして戸塚修のアレンジが、ほとんど言い訳無用の確信犯と申しましょうか、なにしろ楽曲本篇の主旋律がビリー・ジョエルの「ストレンジャー / The Stranger」であり、キメのリズムアレンジやリフ&カウンターのメロディまでも本家からの流用、しかもイントロがアース・ウインド&ファイア=EW&Fの「宇宙のファンタジー / Fantasy」をモロにコピーしているんですから、呆れる前に大笑いという痛快な歌謡曲に仕上がっているんですねぇ~~ (^^;

もちろん、このパートは本家「ストレンジャー / The Stranger」の導入部分である口笛メロディに置き換えての使用ではありますが、そのスローな展開を、こんなふうにアダプトされちゃ~、ビリー・ジョエルもEW&Fの面々も思わず失笑だったんじゃ~ないでしょうか (^^;

そりゃ~確かに、「歌謡曲」を我が国独自の音楽文化と考察すれば、その雑食性・汎用性は認めざるを得ませんが、流石に美樹克彦と戸塚修の臆面の無さには適いませんよねぇ~ (^^;

ちなみに元ネタ「The Stranger」はビリー・ジョエルが1977年、長年の下積みから一気に大ブレイクした出世作アルバム「ストレンジャー」の表題曲として発表したものの、オンタイムの本国アメリカではシングルカットはされず、逆に我が国では同曲がテレビCMで流されていた事から忽ちの人気沸騰!

ですから、この「恋する渚」の他にも、例えば西城秀樹が昭和58(1983)年に出したシングル曲「ギャランドゥ」は、もんたよしのりが作詞作曲したモロパクリの典型として、これまた大笑いの迷作ですよねぇ~~ (^^;

もちろん、もんたよしのりの自演バージョンも出ておりまして、これまた面映ゆい仕上がりなのは言わずもがなでしょうか (^^;

また、イントロに流用された「宇宙のファンタジー / Fantasy」にしても、EW&Fが1977年に出し傑作アルバム「太陽神 / All 'N All」の収録曲であり、翌年にシングルカットされるや、忽ちにして世界中で大ヒットしたんですから、いやはやなんとも…… (^^;

結局、流行っているものを繋ぎ合わせればウケるだろう!?!

なぁ~んていう、些か安易な発想から作られたとは思いたくはありませんが、それを一概に否定していたら、面白い事なんて、何も起こらない様な気がするんですよねぇ。

そのあたりを如実に実践行動しているのが現在、盛んに自己主張をぶっつ合っている政治家諸氏・立候補者各位の皆々様であり、その内容は何処ぞの御仁が、これまでに散々吹いてきたラッパのターヘなコピーなんですから、聞かされている我々は下を向くしかありません (^^;

せめて、この美樹克彦がやってしまった「恋する渚」の様に、リスナーを笑わせてこその人気商売!

そ~ですよ、代議士なんてのは究極の人気商売に他なりませんからっ!

芸能と政治を同一視する気持ちはありませんが、やはり両方に共通するものは、大衆を喜ばせ、ニンマリさせる事を一義とする心意気じゃ~ないですかっ!

さあぁ~て、今回は誰が我々を笑わせてくれるのか?

それが楽しみのサイケおやじです (^^)

 

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