■ドラマチック・ブルース c/w チャイナタウンの夜 / 應蘭芳 (日本ビクター)
とにかく強いキャラクターが揃っていた「プレイガール」のレギュラーメンバーの中でも、既に「失神女優」という異名を得ていた應蘭芳(おうらんふぁん)は、まさに期待を裏切らぬ存在として、同番組スタート時には未だ中学生だったサイケおやじをもナチュラルにして濃厚なフェロモンでKOしてくれた女優さんでした。
それは中国系ハーフならではのセクシーな佇まいと立振る舞いに華があり、台詞回しの思わせぶりや凛とした表現の使い分けの妙、そしてあらためて言うまでもありませんが、豊満にしてメリハリが素晴らしい肉体の魅了は絶大でしたから、これで何も感じないという男は嘘吐きと断言したくなるほど!
しかも、彼女は「プレイガール」登場以前の昭和41(1966)年、既に人気テレビ特撮番組「マグマ大使(フジテレビ)」のモル役として、我々リアルタイムの少年達の前に姿を表していたのですから、その興奮度の高さは、皆様ご推察のとおりです。
で、やっぱり「プレイガール」における應蘭芳は、そのまんまの役名:蘭芳(らんふぁん)、あるいはヨシコとして活躍し、定番衣装のミニスカ系のチャイナドレスではスリットからの美脚の大サービスに加え、豊かに膨らんだ着衣巨乳、さらには時としてスリップ&水着姿等々を披露し、また当然ながら危機に陥っての縄姿には、グッと惹きつけられますよ♪♪~♪
そして、ここぞっ! という場面で男を篭絡する手練手管もイヤミがありません♪♪~♪
しかし、劇中の應蘭芳は決してそれだけじゃ~なくて、私生活では現実にA級ライセンス所持のドライヴィングテクニックや得意のスキューバ・ダイビング等々を活かしたアクション、しっかりとした演技力を伴った女としての心情演技も見どころであり、例えば第10話「女心に手錠をかけて」は應蘭芳の魅力が全開した傑作として、サイケおやじは特に好きなエピソード♪♪~♪
残念ながらパッケージ化は現在までありませんが、幸いな事にCS「東映チャンネル」で今春からスタートした「プレイガール」の再放送がありますし、4月に入っても4日と6日に再々放送もございますので、ぜひっ!
さて、そこで気になるのが歌手としての應蘭芳ですが、サイケやおやじが確認しているだけでも4枚のシングル盤が残されていて、もちろんその諸作は所謂フェロモン歌謡、というよりも、リスナーのエロ心をダイレクトで刺激する企画物で、例えば昭和46(1971)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲、作詞:佐伯孝夫&作曲:鈴木庸一、そして編曲:近藤進が提供の「ドラマチック・ブルース」にしても、サスペンス調のジャズ系劇伴(?)をバックに濃厚な語りを聞かせるという展開で、それに期待どおりの妖艶な台詞回しで応える彼女の演技力は、濃厚に咽び泣くテナーサックスと抜群の相性を披露しています♪♪~♪
また、同じ製作スタッフによるB面「チャイナタウンの夜」は曲タイトルどおり、巧みに中華メロディを入れたミディアムテンポの歌謡曲で、失礼ながら、決して歌唱力は秀でているとは言い難いんですが、各所で聞かれる中国語による語りがニクイばかりに良い感じ♪♪~♪
あぁ~、それにしても当時、こ~したレコードをスピーカー鳴らして鑑賞するリスナーの気持には大いに共鳴するサイケおやじではありますが、なかなか勇気も必要かと、気恥ずかしいわけでして……。
実は彼女が出したレコードや楽曲は、それが行き過ぎたようで、放送禁止が多かったそうですが、さもありなんと実感する次第です。
最後になりましたが、「プレイガール」の大活躍が強い印象を残した應蘭芳は、実はリアルタイムの撮影中、物語展開と直接関係の無いようなセクシー場面には抵抗感を覚え、反発もしていたという噂も残れされていますが、それでも実際に作られたエピソードの数々では決して出し惜しみをしていない、それこそが尊いと思うばかりです。