■This Is The Moody Blues (Threshold)
A-1 Question (1970 : E)
A-2 The Actor (1968 : B)
A-3 The Word (1968 : B)
A-4 Eyes Of A Child (1969 : D)
A-5 Dear Diary (1969 : C)
A-6 Legend Of A Mind (196 : B)
B-1 In The Beginning (1969 : C)
B-2 Lovely To See You (1969 : C)
B-3 Never Comes The Day (1969 : C)
B-4 Isn't Life Strange (1972 : G)
B-5 The Dream (1969 : C)
B-6 Have You Heard Part 1 (1969 : C)
B-7 The Voyage (1969 : C)
B-8 Have You Heard Part 2 (1969 : C)
C-1 Ride My See Saw (1968 : B)
C-2 Tuesday Afternoon (1967 : A)
C-3 And The Tide Rushes In (1970 : E)
C-4 New Horizons (1972 : G)
C-5 A Simple Game (1969 ; single side B)
C-6 Watching And Waiting (1969 : D)
D-1 I'm Just A Singer (1972 : G)
D-2 For My Lady (1972 : G)
D-3 The Story In Your Eyes (1971 : F)
D-4 Melancholy Man (1970 ; E)
D-5 Nights In White Satin (1967 : A)
D-6 Late Lament (1967 : A)
A : Days Of Future Passed / デイ・オブ・フューチャー・パスト (1967)
B : In Search Of The Lost Chord / 失われたコードを求めて (1968)
C : On The Threshold Of A Dream / 夢幻 (1969)
D : To Our Children's Children's Children
/ 子供たちの子供たちの子供たちへ (1969)
E : A Question Of Balance / クエスチョン・オブ・バランス (1970)
F : Every Good Boy Deserves Favour / 童夢 (1971)
G : Seventh Sojourn / 神秘な世界 (1972)
ムーディー・ブルースは所謂プログレの大御所バンドであり、メロディ優先主義のポップスグループでもあるがゆえに、些か中途半端な立ち位置を強いられているのが我国での印象かもしれません。
それは「プログレ」というジャンルが、例えばイエスやキング・クリムゾン等々に象徴されるように、複雑なアレンジを用いた驚異的なアンサンブル、さらにはアドリブの応酬というロックジャズ的な演奏から証明される神業テクニシャン集団による、ちょっぴり高級な音楽!?
なぁ~んていう概念があるもんですから、殊更我国ではそうしたものを提供してくれないミュージシャンは不当に評価が低く……。
また、同ジャンルの代表的なグループのひとつであるピンクブロイドにしても、失礼ながら決して演奏技術に秀でたところが無い特質を逆手に活かしたレコード作りが上手く機能しているわけで、その意味ではムーディー・ブルースと変わらないはずが、日本における人気の差は何故!?
という疑問が常に渦巻く以上、ひとつの回答して、前述したグループにはメンバーに特別に輝くプレイヤー、例えばイエスであればリック・ウェイクマン(key) やスティーヴ・ハウ(g)、キング・クリムゾンではあれば御大ロバート・フィリップ、そしてピング・フロイドにはディヴ・ギルモアというロック少年憧れのギタリストが在籍している現実を鑑みて、ムーディー・ブルースの面々は如何にも地味なのが正直なところでしょう。
しかしムーディー・ブルースの強みは、メンバー各々が素晴らしい楽曲を書ける才能の集積にあり、だからこそアルバム単位で作品を構成し、常に押し付けない説得力とでも申しましょうか、歌詞の内容が完全に理解出来なくとも、それなりに雰囲気に浸って、素敵な音楽を聴いているという充足感に満たされるんですよねぇ~~♪
もちろんトータルアルバム志向のバンドでありながら、実はシングルヒットも多く、永遠のスタンダード曲「サテンの夜 / Nights In White Satin」を筆頭に「愛のストーリー / The Story In Your Eyes」や「Melancholy Man」等々、曲名は知らなくとも、そのメロディやリフが刷り込まれている皆様は大勢いらっしゃるはずです。
ただし、いよいよムーディー・ブルースを本格的に聴こう! と決心した時、実はこれほど何から接すれば良いのか、反比例的にとっつきの悪いグループも珍しいほどで、それは既に述べたとおり、所謂トータル志向のアルバム作りが裏目というか、自分の感性に外れたものと最初に出会うのではないか?
なぁ~んていう不信と不安があるところに、これまたムーディー・ブルースの不幸があるように思います。
それはもちろん、前述したプログレのバンドにも言える事なんですが、しかし例えそうであっても、そこにはキラキラに輝くスタアプレイヤーが存在しているのですから、リスナーのズレた気持も修正が可能でしょう。
したがってムーディー・ブルースのアルバムを買う事は、経済的&精神的な余裕を求められていたように思うんですが、いかがなものでしょう?
さて、そこで有用なのが、本日掲載のアナログ盤2枚組のLPで、結論から言えば、これは1974年に発売されたベストアンソロジーなんですが、ありがちに有名曲や人気曲を入れた安易な作りではなく、それまでの単体オリジナルアルバムと同じ手法、つまりレコード片面に収録のトラックに曲間の無い配列を施す、従来通りのトータル志向が貫かれているんですねぇ~~♪
もちろんそこには新規のリミックスや編集が用いられ、オリジナルバージョンとは異なった印象を与えられる曲もあるほどです。
一応、収録曲がどのオリジナルアルバムに入れられているか分かり易いように注釈を記しておきましたが、当然ながらムーディー・ブルースが本格的なプログレ路線に転向した1967年から黄金期だった1972年までに発表した7枚のLPとシングル盤オンリーの「A Simple Game」から成り立った構成は、聴いていても納得の手際と思います。
特にD面の分かり易い楽しさは、飽きない心地良さになっていますよ♪♪~♪
ということで、実は最近になって世に出たムーディー・ブルースの集大成ともいうべき、CDが11枚にDVDが6枚の大箱セットをサイケおやじはゲットしたんですが、例によって未だ開封していません。
また、同時に発売された濃縮盤とも言うべき4枚組&2枚組CDセットにも、ちっとぱかりの別趣向があるらしいので、それも追々に入手するべく覚悟は決めているんですが……。
結局、そういうブツに入れられているオリジナルバージョン以外のトラック、そして未発表バージョン&別テイク等々を持っていないと安心出来ない!
そんな性癖や病気を持ったファンやマニアを狙い撃ちにする企画である事が知れている以上、精神衛生の面からもお金を使う事には吝かではありません。
ただし、いきなりそんなところから入れるほど、大方の音楽ファンは寛容ではありませんから、とりあえずムーディー・ブルースを初めて聴こうとする皆様には、本日ご紹介のLPをオススメ致します。
もちろん既に述べたとおりのリミックスや編集がありますから、例えオリジナルアルバム群を集め始めたとしても、価値は失せるものではありません。
そしてハッと気がついた時、すっかりムーディー・ブルースの虜になっていたとしても、サイケおやじには何らの責任も……。
言い訳御免とさせていただきとうございます。
フロイドのギルモア同様二代目のギターなんですね。
サイケおやじさんみたいにレスポール系のサウンド好きには最もストレートにその良さが表れてるギターの音ですよね。
フルートと雰囲気のあるキーボードとギター、そしてその3者の歌が上手いのが強みな感じだけど、ベースがもっとブー!とかモォ~!とかいってたらもっと好きになっていたかも知れないなと改めて思ったりしました。
ピンク・フロイドの演奏技術について、先輩の素直なご指摘には、笑みを禁じえません。まあ、コンセプトの勝利、ということにしておきましょう。
コメント感謝です。
一応、ジャスティン・ヘイワードがバンドのギタリストとされていますが、マルチプレイヤー揃いなのムーディー・ブルースでした。
ライブではハードロック大会もやっていますから、ドラムやベースがイケイケの瞬間もあるんで、今度はライブ盤をご紹介しますね♪
もちろん彼等のギタースタイルはツボです(笑)。
コメント感謝です。
全く仰るとおり!
CDはDXエディションも含めて、常にリマスターとか変更が加えられていますから、本音は困ったもんだと思っています。
やはり初めて聴く時は、アナログ盤でねっ!
中古でも安値安定がムーディー・ブルースの現況かと……。
コメント感謝です。
ピンク・フロイドは末期になると高級BGMとさえ、揶揄されていますが、「狂気」前後の充実度はケチをつけられません。
そりゃ~、イエスみたいな演奏はやろうとしても出来ないわけですが、彼等の音楽性には不必要でしょう。
その意味でムーデぃー・ブルースもコンセプト優先でありながら、実は良い曲が出来たから、それを後付けで考えているような気がしています。
ジャケットの作りは、それに大義名分を与えていると言えば、各方面からお叱りでしょうが……。
暴言、ご容赦ご容赦願います。
ムーディーズでした。
73年当時AMラジオから「サテンの夜」が流れてたのを聴き
速攻でシングルを買ったのがなりそめになりますが
何故か未だアルバムを所有せず今に至っておりますが
ヤフオクでもお手頃価格で出品されており
年内には「童夢」あたりを(ジャケが好きなものですから。笑)
GETしようかと目論んでおります。
あとCDではクリスマスアルバム「December」を
持っているんですが
ジャケのアート共々僕にとってはベストの1枚と
なっております。
コメント感謝です。
メロトロンは当時の洋楽マスコミでも騒がれていた新兵器(笑)でしたよねぇ~。今思うと、意外なほどアナログな機器ではありますが、それだけ人間味が出せる使い方があったんじゃ~ないでしょうか。
ムーディー・ブルースのアルバムは、活動再開後の音楽性の安定もあり、近作でも和みますねぇ~~♪
旧作もアナログ盤だとCDとは異なる質感が強く、個人的にはオリジナル偏重になっています。
コメント感謝です。
懐かしい業界用語にニンマリです♪
まあ、プログレやっているミュージャンは自意識過剰な人も多いかもしれませんよ(微笑)。
それがあるからこそ、貫ける世界なんでしょうねぇ~。