OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

邦楽ロックは我らの誇り

2020-04-15 19:48:33 | 日本のロック

越後獅子 c/w 草津節 / 寺内タケシとブルー・ジーンズ (キングレコード)

エレキギターについての諸々、やっぱり今日は寺内タケシを書かねばなりません。

で、掲載したのは昭和41(1966)年に発売された寺内タケシとブルー・ジーンズのシングル盤で、もちろん収められているのは、「津軽じょんがら節」のエレキインストバージョンで世界中をシビレさせた伝統邦楽ロック化路線の第二弾で、今回は特に長唄としてお馴染みの「越後獅子」がA面に収められています。

いゃ~~、これが最初は原曲のメロディも認識出来るんですが、寺内タケシのアレンジによる全篇がアップテンポでエグイほどのドライヴ感に満ちているんですから、たまりません。

特に寺内タケシのリードギターは火を噴きまくったが如き熱風と申しましょうか、前述した「津軽じょんがら節」で聴かせてくれた早弾き三味線スタイルのフレーズをロックのビートにきっちりと乗せ、さらにイケイケのグルーヴをバンド全体でタイトに作り上げたのは、正に世界中を圧倒するニッポンロック魂の発露でありましょう。

そして当然ながら、これをコピーするなんてのは至難の業!?

サイケおやじにとってはアンタッチャブルな領域であり、当時も今も、ど~やって弾いているのか判別不可なスタイルとリックばっかりです。

あぁ……、恐ろしやぁ~~~。

一方、B面に収められた「草津節」は説明不要、これまたお馴染みの群馬県民謡ですから、ソリッドなビート感を活かしたアップテンポの楽しい演奏になっているのは、A面の「越後獅子」で快い疲労感を覚えた後には絶好のリラックスタイム ♪♪~♪

それもまたエレキインストを楽しむ醍醐味の様な気がしますねぇ~~♪

ということで、掲載のジャケ写だけ見ると、丸っきりボーカル物みたいではありますが、中身は威風堂々のエレキインスト日本代表!

当時のロックの世界では、地球上でも最高のレベルに達していたのが我が国であったという、見事な証拠物件であり、もちろん、その真実は我々が誇りにするべきものと思っています。

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三味線エレキ (バート・ブランカ)
2020-08-26 19:19:50
ギターを手にしてから15年間、厳しい練習をいくたびか乗り越えて、ついに日本一のギター奏者に成長した寺内タケシの持ち味を十二分に発揮したレコードを紹介しましょう演奏はもちろん寺内タケシの率いるブルー・ジーンズです。
寺内タケシは、子供の頃クラシック・ギターをみっちりと勉強し、その当時にギターの基礎的なことをすっかり身につけました。そしてプロに入ってからは「クレージー・ウエスト」でロックを、「マウンテン・プレイボーイズ」でウェスタンのギターをマスターし、独立してブルー・ジーンズを結成しました。
彼のすばらしいテクニックと音色の美しさは、幼児から鍛えられたものです。その上彼は電気関係のエンジニアとしての勉強もし、技師としての資格を持っているほどですので、エレキ・ギターの音色に関しては完全にマスターし、他の人には絶対に真似の出来ない新しいサウンドをどんどん生み出しております。
さてここに演奏した曲は「津軽じょんがら節」の大ヒットに力を得た寺内タケシが、エレキ民謡路線の第二弾として、世界中のエレキ・ファンの要望にこたえておおくりする自信作です。
寺内タケシのすぐれたセンス、他の追随を許さぬ高度なテクニックに耳をかたむけていただきましょう。

と解説がありますが、このレコードは4曲入りEP盤でjジャケは加瀬邦彦(アトムの愛称)を真ん中に3人の絵が写ってます。右端は寺内タケシ、左端はベースの人です。

A面
1.越後獅子
2.木遣りくずし 
B面
1.草津節
2.通りゃんせ

当時(1966年)モラレス(モズライトのレプリカ)ギターでこの“越後獅子”を必死に練習しました。三味線も好きなものですから長唄の原曲を聴きながらピックでのダウン・アップを毎日シャカリキにやりました。
なんとか弾けるようになりましたのでテープに録音しました。あぁ~手首がモーレツに疲れました。良い思い出です。
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