OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

バンド・オブ・ジプシーズの切実:其の拾弐

2019-11-24 17:12:03 | Jimi Hendrix
■2 Nights At The Fillmore 4th Show (conclusion)
                                               / Jimi Hendrix and The Band Of Gypsys (Voodoo Chile = CD)

  01 Voodoo Chile ◎
  02 We gotta Live Togeter ※◎
  03 Wild Thing ◎
  04 Hey Joe
  05 Purple Haze

      ※バンド・オブ・ジプシーズ
      ▲バンド・オブ・ジプシーズ 2
      ◎ライブ・アット・ザ・フィルモアイースト

う~ん、久々にバンド・オブ・ジプシーズのフィルモアイースト音源を聴き通し、あらためてジミヘンの凄さに震えているサイケおやじです。

それは本日ご紹介の箱物6枚目に至って、まさに頂点!

とにかく「Voodoo Chile」からして、これが出なけりゃ~収まらないという観衆の期待をしっかり受け止めての燃え上がる歌と演奏、殊更ギターの暴れっぷりはドラムスとベースがヘヴィなシンプルさを押し通している所為でしょうか、あらゆるリスナーを圧倒するものと思います。

しかもこの被虐の熱気がそのまんま激流となって「We gotta Live Togeter」へ溢れ出していくのですから、たまりません ♪♪~♪

するとここに収録の音源の音質が、ここから突如として臨場感満点となり、バディ・マイルスの煽りに呼応するかの様な客席からの手拍子や歓声が乾度良好!

その盛り上がりこそがリアルタイムのロックの炎ってやつなんでしょうねぇ~~♪

ジミヘンのギターもサイドプレイから掛け合い的フレーズの連射、さらには突っ込むようなファンキーなリズムの刻み等々、ちょい聞きには地味かもしれませんが、様々な表情を堪能させてくれますし、バンド全体としても黒人らしさと申しましょうか、白人主導のハードロックとは完全に一線を画したノリが痛快です。

そして演奏はまたまた奔流の如き勢いで「Wild Thing」へ繋がり、その場はすっかり、ど~にもとまらないっ! 狂うだけ狂った後の最後の挨拶の素っ気なさが、かえってエキサイティングというわけです。

するとアンコールなんでしょう、ちょいと間を置いて始まる十八番の「Hey Joe」が心地好いマンネリ感に包まれていようとも、次に「Purple Haze」が飛び出せば、そこには何時もの暴虐と心ニクイばかりのサービス精神旺盛なジミヘンが、確かに存在しているんですねぇ~~~~♪

うむ、もしもタイムマシンがあったなら、この日もまた訪れてみたい過去の栄光の日であります。

ということで、バンド・オブ・ジプシーズのフィルモアイーストにおける歴史的な4ステージを振り返ってみましたが、既に述べたとおり、それはハーフオフィシャルな音源によるものですから、音質のバラつきやミックスの不具合が散見されるものでした。

しかし、それでも凄いっ!

凄いと思わされて、何の疑問や疑念を抱く必要が無いのが、この当時のジミヘンです。

そしてこれまでは世評が決して高くなかったバンド・オブ・ジプシーズが、決して場当たり的なセッショングループではなかったという、ひとつの真相が垣間見える気さえします。

リマスターされた集成盤が世に出た現在、そのあたりの検証は益々の奥の細道でありましょう。

しかし、サイケおやじには、それは大いなる楽しみであり、今後もご紹介を継続させていただく所存です。

失礼致しました。
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