OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

錦城ロコと一緒の朝は…

2013-08-05 15:24:23 | 歌謡曲

朝をあなたと / 錦城ロコ (キングレコード)

昭和40年代の歌謡界では、ソングライターの内弟子を経てのレコードデビューが珍しくなく、本日ご紹介の錦城ロコは、いずみたくの門下生のひとりして、佐良直美や由紀さおり、あるいは今陽子と同列の存在だったのですが、残念ながら大きなブレイクはなく……。

しかし彼女のレコードもまた、中古市場では隠れた人気商品と思われます。

そして掲載のシングル盤は昭和44(1969)年に出た、これがなんとも夏向きのジャケットデザインでありながら、中身は特にA面「朝をあなたと」が所謂お色気歌謡と言いたくなるほど、絶妙の「気まずさ」がニクイ仕上がりなんですねぇ~♪

結論から言えば、好きな男とメイキングラブの翌朝、コーヒーを飲みながら、その余韻に浸りつつ、あぁ、もういちどぉ~♪♪~♪

みたいな、おねだり独白の歌なんですが、サウンドの作りが曲メロも彼女の歌声も、極めて穏やかモードの歌謡フォーク調であり、決して悶えや微妙な息づかいが用いられていないところに、深淵な策謀(?)と仕掛があるように思います。

しかも、この爽やかな避暑地の夏仕様というジャケ写ですからねぇ~~♪

もちろん作詞:山上路夫、作曲:いずみたく、そして編曲:親泊正昇の仕事は狙ったものなんでしょうが、 もしもこれを由紀さおりが歌っていたら!?

なぁ~んていう妄想も強く浮かんでしまうほど、錦城ロコの歌唱は上手くて、同時に何かしらのツッコミを入れたくなる不思議なソツが感じられるんですから、やっぱり彼女は魅力的なボーカリストなのでしょう。

告白すればサイケおやじは錦城ロコが何枚レコードを出しているかも知らず、私有盤もこれっきりなんですが、既に述べたとおり、中古屋では歌謡曲愛好者の探索物件上位リストに入る歌手だそうですから、纏まった復刻が望まれますねぇ~~~~。

ということで本日、これを出してきたのは、ジャケ写が夏向きという狙いしかなかったんですが、久々に朝から針を落してみたら、すっかり忘れていた濃厚な内容にオロオロしてしまったですよ、恥ずかしながら♪♪~♪

そして中学生だった頃のサイケおやじが、某イベントで彼女と佐良直美が一緒に登場し、健全(?)な歌謡フォークを聞かせてくれた思い出が逆説的に心に蘇っている次第です。

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