■Hot Legs / Rod Stewart (Riva / ワーナーパイオニア)
最近のストーンズは、もっぱら伝統芸能に勤しんでいる感が強いので、今年の来日巡業にも行かなかったサイケおやじではありますが、それでも「ストーンズ愛」は、それなりに持ち続けているつもりです。
そして、だからこそ、本日は言いたいっ!
ストーンズは、もっと新曲をライプでやるべきでしょう、今こそっ!
しかし、現実的には既に円熟期をも越えているストーンズですから、それよりは往年の人気曲をやってくれた方が、安くもないチケットを買ったファンにとっては嬉しいのも、また、本音でしょう。
つまり、今はそうでも、1968年からの10年間ほどのストーンズは、世界で最も影響力のあったロックバンドであり、そのロック魂はもちろんの事、ストーンズがやっていた独自のサウンドを後追いしていたミュージシャンの夥しさは、言わずもがなの歴史になっています。
そこでサイケおやじは不遜にもストーンズに対するお願いとして、そんな似非ストーンズサウンドのヒット曲、あるいは名曲を、あえてストーンズ自らがカパーするという、些か自虐的な企画のアルバムを要望してしまうんですねぇ~。
例えば本日掲載のシングル盤A面曲「Hot Legs」は、ロッド・スチュアートが1977年に放った、モロにストーンズ狙いのハードロック大成功作として、本家本元がやらずにど~するっ、と願い続けているほどです。
もちろんロッド・スチュアートは自身が表舞台に飛び出したフェィセズ加入時から、後にストーンズのレギュラーとなるロン・ウッドとはジェフ・ペック・グループに在籍していた頃からの盟友として、きっちりストーンズサウンドへの憧れを実践表明していましたので、周囲があれこれ文句をタレるはずもありません。
むしろ、喜んでいたんじゃ~ないでしょうか。
少なくとも、サイケおやじは肯定的でありました。
そして現在のストーンズが、もしも「Hot Legs」をやってくれるのであれば、ロッド・スチュアートのオリジナルバージョンで目立ちまくっていたカーマイン・アピスのウルトラ級後ノリのドラミングをチャーリー・ワッツが、どのように敲いてくれるのか!? 同時にキース・リチャーズのファジーなギターは!?
等々の楽しみも溢れるというものです。
また、、当然ながらミック・ジャガーのボーカルに関しては、何の心配や詮索も無用でしょう。その理由は述べるまでもありませんよねぇ~♪
ということで、サイケおやじが妄想するストーンズ本家のサウンド模倣カバー集が実現するのであれば、他にもエアロスミスの「Chip Away The Stone」、ニューヨーク・ドールズの「Puss 'n' Boots」、ハンブル・パイの「Thunderbox」、キッスの「Christine Sixteen」、そして我国へ目を向ければ、説明不要というRCサクセションの「雨あがりの夜空に」や村八分の「あッ!」等々、キリが無いとは、この事でしょう。
いゃ~、こういう妄想って、ホントに楽しいですねぇ~~~♪
ふりかえれば、ストーンズが伝統芸能に目覚めた(?)のは、例のボブ・ディランの代表曲「Like A Rolling Stone」をカパーするという、シャレにもならなかった事件(?)があってからかもしれません。
流石にサイケおやじも、この時は???の気分でしたよ。
しかし、それでもストーンズが出し続けているCDやDVD等々は、きっちり買ってきていますし、行けなかった、そして行かなかった巡業ライプにしても、その音源はブート等々で少なからず聴いてしまうのですから、もう、これ以上は何も……。
そうだっ! 今日は気を取り直して、ロッド・スチュアートを聴こうっ!