九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

バグダッドより 速報 ④ イラクの子どもを救う会のブログから

2008年10月29日 21時25分40秒 | Weblog
  バグダッドより 速報 ④     西谷文和
                        2008年10月17日
午後7時、「アル・マンスールホテル」を抜け出し、繁華街のカラダ地区へと向かう。暗くなり、車内に座る私の顔が日本人だとばれにくくなったので、思い切って外へ出ることにした。途中、フセイン像が倒されたあの有名なフィーロードス広場を通る。この広場から世界中のマスコミが宿泊していたパレスティナホテルと、PMCが入っていたシェラトンホテルが見渡せるが、どちらのホテルも大規模なロケット弾攻撃に遭い、恐ろしくて今は誰も泊まらなくなっている。大通りに面したホテルは危ないのだ。

カラダ地区の「アル・ガディーヤホテル」の前を通る。2003年、04年にイラク入りしたとき、私が宿泊したホテルだ。「アル・ガディーヤホテル」はつぶれていた。このホテルも大通りに面しており、誰も泊まらなくなった。さらに経営者はキリスト教徒だったので、イスラム原理主義者に殺害されてしまった。

04年4月、日本人が拘束され、アメリカ人、フランス人、韓国人…と次々に「身柄拘束」されていった頃、その経営者が「(ホテルが攻撃されそうなので)本当は外国人を泊めたくないんだ」と語っていたのを思い出す。
カラダ地区の裏通りにしゃれたレストランがあるのでそこで夕食。大通りは壁に囲まれて異様な雰囲気だが、一筋街中に入ると、普段どおりの市民生活が存在する。
おそらく戦時中の日本もそうだったのではないか?「OO地区が空爆された」という情報が流れても、逃げるところがないので、粛々と日常生活を続けるしかない。

翌朝、ホテルの窓からチグリス川を眺めていると、やはり飛行船が不気味に飛んでいる。飛行船を撮影していると、「バタバタバタ」という轟音とともに2機のヘリ。昨日の爆破テロがあった辺りを旋回している。4年前は米軍が戦車で現地確認していたのだが、いまは戦車ではなく、ヘリで上空から行うしか方法がないようだ。

オマルにバグダッドでの日常生活をたずねていると、またまた「バン!」という乾いた爆発音。あわてて窓から外を確認するが、窓とは逆方向で爆発があった模様。
「ユージュアル(普通のことだ)」とオマル。ウー、ウーとパトカーのサイレン音が聞こえるが、ホテルの従業員も宿泊客も誰も驚いていない。

オマルと街へ出る。ビデオカメラを隠しながら撮影の機会をうかがうが、難しい。テロで破壊されたビルを車内から撮影。外へ出て撮影したいのだが、壊れたビルの前には数人の警官がいて、オマルが許可を求めるが、「外へ出ての撮影」は許可されなかった。

PUKのバグダッド本部へ。この建物の中に入っているときだけ、少し安心する。ここであらかじめ連絡を取っておいた、イサーム・ラシードと面会。
イサームはイラク人ジャーナリストで、私のDVD「戦場からの告発」「ジャーハダ」に、彼の撮影した映像を一部使用している。
「ニシさん、よく来たね」「イサーム、会いたかった」しばし抱擁。

イサームから日本へのメッセージを撮影する。彼は日本の支援者への感謝を口にするとともに、最後に「まいど、おおきに」。ちなみに「イラクの子どもを救う会」からの募金で、毛布などを配るときには、彼は袋に「MYDO OKINI」と書いて配布する。高遠さんらのグループからの募金で配布するときには「ARIKATO」である。ちゃんと方言を使い分けているのだ。

スレイマニアに帰る時間が迫ってきた。市内から空港まで後部座席で身をかがめるようにして突っ走る。かなりの数のチェックポイントをクリアし、空港へのだだっ広い国道に入る。「注意!この道で駐停車すれば、テロリストに襲われる危険」との赤い看板。「テロリストではなくて、米軍に襲われる」やろ、と思わず苦笑い。実際米軍は不審者に対してためらわず発砲してくる。一番恐ろしいのは米軍なのだ。

10箇所以上の検問を無事通過し、空港へ。これで一安心。この空港には非常口ではなく「シェルター」なる看板がある。武装勢力の攻撃を想定して「シェルター」を備えている空港は、世界でここだけではないだろうか?
ということで、一泊二日のバグダッド行きは、無事に終了した。まだまだ治安は安定していないが、何とか潜入取材が可能だということが分かった。次回再訪するときは、さらに治安が安定していることを望む。

★西谷氏のバクダッドの速報は今回で終了します。次回からは激戦地モスルの潜入報告を紹介します。(ネット虫)
  
「今日から激戦地モスルへ潜入する。モスルは今やバグダッドより危険な街で、米軍の空爆が連続的に行われているし、アルカイダもモスルに集まってきている。人口300万人の、イラク第3の大都市であるが、市内中心部は100メートルごとにチェックポイントがあり、地元住民もめったなことでは出歩かない「ゴーストタウン」と化した街である。」(西谷さんの報告から)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なにが狙いか?   落石

2008年10月29日 19時27分35秒 | Weblog
金正日の長男・金正男氏の動向を、
日本のメディアが次々と正確に報道した。

さて、なぜ特種が可能だったのか?
朝鮮日報は、こんな裏事情の推測記事を書いている。

金一族「ロイヤルファミリー」の海外での動向は、
北朝鮮内で第1級の国家機密に属するといわれる。
日本のメディアはどのような方法でこうした情報
を正確に入手しているのだろうか。

韓国の情報機関筋は「日本のメディアの取材力がいくら優秀でも、
情報機関の手助けがなければ難しいだろいう」と明かす。
「日本・中国・米国の情報機関が必要に応じリークし、
メディアが報道しない内容も含め、
全情報の提供を受けているのでは」と推測する。

中でも特に、中国の公安当局と連携している可能性が取りざたされている。
北朝鮮から海外に行くには、まず北京を経由するケースが多いため、
中国の公安当局が金正男氏に関する情報を提供しているのでは、という見方だ。

   

さて、なぜ情報機関はリークしたのだろう?
ニュースは報道されるTPOを邪推する力があれば
真実に一歩は近づけるかも。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本プロ野球界の不条理  文科系

2008年10月29日 12時09分08秒 | スポーツ
日本プロ野球の(巨人の)エゴは目に余る!  文科系

前にも書いたが、日本のプロ野球界はおかしい。プロ野球が、その力に物を言わせて、育て守るべき野球界、アマの人々を全く私物化している。非常識な、前近代的世界というほかはない。

先ず一つが田沢問題。
アメリカにわたるENEOSの田沢投手が、日本に帰ったとしても2年間は日本プロ野球に入れないと決めてしまった。社会人、大学生は2年、高校生は3年だそうだ。野茂英雄以来の混乱から何も学んでいないと僕には思われる。
確かに、プロ野球界の内部規律は彼らが決めるというしかないだろう。しかしながら、日本のアマチュア野球界を自分らの私物のように扱う権限があるのか。そんな規則を決めることができるのか。アマチュア野球界の人々を傷つけ、それと共存共栄を図ろうとしていない姿ばかりが目に付くのである。自らの公共性を投げ捨てる行為というほかはない。
サッカーの世界を考えてみて欲しい。気持ちよく送り出し、また迎え入れている。中田英寿しかり、中村俊輔しかり。高校卒の選手を自らに縛り付けるなんて問題外の行為だ。人の職業選択の自由を自分らの内規で堂々と犯す行為であり、自分らの世界を職業選択の自由のらち外におく行為である。
サッカーの世界でこんなことを決めたらファンが許さないだろう。ファンあってのプロ野球、野球を愛する国民あってのプロ、アマチュアの発展あってのプロのはずだ。そういう理屈が何も通らない世界と言える。

もう一つがWBC世界大会の監督問題。
巨人の原に決まってしまった。僕が大嫌いな星野へのデキレースが、イチローの「本気で臨むなら現役監督で」という言葉などから一転、何の原則もはっきりさせないままに、原に決まった。ナベツネの大満足談話が新聞に載っている。
この決定は、原則も不明朗なら、決定経過も不透明で、おかしいことはなはだしい。原則も透明性もないときとは、影で不条理な横暴がまかり通っているということを意味している。

そもそも野球の日本代表監督をプロだけで決めて良いのかという問題があろう。現に、世界野球も初めのうちはプロ球界は見向きもせず、全くアマに任せっきりだったではないか。「世界戦軽視はまずい」と気づいたとたんに、プロだけがしゃしゃり出て、プロだけで全てを決めてしまう。こんな横暴、不条理が許されるのか!!

それに、僕は原では勝てないと思う。あの松坂がどれだけの苦労をしたことか。一発勝負はプロの日常とは全く違うと思う。「1点もやれない」との緊張感が体を締め付ける。対して原は、金に飽かせてあれだけの選手を集め、あっぷあっぷ「優勝」にたどり着いた監督でしかない。

多少理屈っぽくなるが、今後のために批判点を書く。組織には皆で守り育てるという意味で、理屈が大切だと思う。
・今年の現役優勝監督なら、西武の渡辺もいる。日本シリーズで原が負けたらどういう理屈を付けるのか。
・直近の日本一監督ならば、去年の落合がいる。
・その名監督、落合は、野村克也を押した。多分実績からのことだろう。監督としての「彼我を見る真の力ならば、1が落合、2が野村ではないか。

このどんな理屈にも合わない今回の経過の裏側には、例によって巨人のプロ野球私物化問題が潜んでいると思う。今回は原で負ければよいのだ言いたい。負けてこそ「真の総力戦」への正しい道が開かれるというもの。  
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする