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金融崩壊、あきれた内幕  文科系

2008年10月24日 19時00分49秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
本日の毎日新聞夕刊に、アメリカ前連邦準備制度理事会(FRB)議長・グリーンスパンのあきれた談話が紹介されている。06年1月まで18年間、アメリカの日本銀行総裁に等しい地位にあった彼が、今にして「こういう過ちを犯した」と告白したのである。その内容が、「まったくあきれた話」という他はないのだ。米下院公聴会の質疑応答の報道。

議員質問「FRBはサブプライム絡みの融資過熱を止める権限を持ちながら行使しなかったのではないか」
グリーンスパン「金融機関に自社の利益を追求させることが、結果的に株主保護につながると考えていた。今振り返れば過ちだった」
こんなこと、今振り返らなくても当然分かっているはずの話だろう。チューリップバブルにせよ、ほんの少し前の日本の住宅バブル弾けにせよ、過去に無数の例があるのだから。住宅値上げが永久に続くことを前提にしなければ、サブプライム・ローンや、証券会社によるサブプライムローン証券化などできる話ではないはずだ。ネズミ講を、小さな破綻のうちに止めなければ何百倍の破綻になって返って来るというのと同じような話なのだと思うのだけれど。

議員質問「デリバティブの一種『クレジット・デフォルト・スワップ』の取引を規制しなかったことについて」
グリーンスパン「一部、間違いがあった」
これも分かり切った話だったのではないか。デリバティブはどこかで躓けば連鎖焦げ付きが起こり、その焦げ付きに対する保険金給付額は実態経済の何十倍にも上ると。またしかも、それらが一斉に請求されることになるはずだから、支払い不能に陥るはずだとも。こんなことも、学者ならばほとんどすべてが指摘してきたことだったはずだ。このスワップの取引残高は本年6月末現在で実に、約5300兆円!に上ると記されていた。

なんのことはない。「毒を食らわば皿まで。行く所まで行くしかない。俺ら、最後には逮捕されるなー」という、まるでネズミ講運営者そのもののようなやりかたに思えたのは僕だけだろうか。ドル流通調整の「マエストロ(巨匠)」と仰ぎ見られた人物の、これが、反省なのだそうだ。呆れてものが言えない。

もっとも、日本の政官界も同じような事をやってきたと思う。選挙目当てには、歳出を使いたいだけ使って、高所得者への税はとことんまけてやり、足らなくなると一般ピープル対象に消費税値上げや国民負担増、と。挙げ句の果てが、1000兆円近い公的借金累積の山。
与党が出す消費税値上げ案の審議は、予算決算だけでなく金額が多い特別部門の貸借対照表を全て出させてからでなくてはならないと思う。例えば、問題の社会保険・医療費・薬代などや年金だけでなく、介護保険も、道路特定財源なども。初めて本格的に始まったこれらの国会質疑の断片からでさえ、その支出内訳には魔物が潜んでいるとしか、国民には思えなかったのであるから。
「各省庁の、野党への資料提出は与党の許可を経てから」
こんなことを与党が官僚に指示したのは、やましいことが無数にあるからだろう。

とにかく、何を置いても、自民党を引きずりおろそう。
そこからしか、何も始まらない。
コメント (4)
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