ザックジャパン（１１） 今夜、ウズベギ戦 文科系

　今夜は、どうでしょう？
　僕は、北朝鮮戦よりは点差が付くと見ています。２対０か、３対０。理由は、ウズベギは比較的攻めてくるチームと思うから。日本得意の「攻守の速い切替えから、スルーパス」がはまりやすいということ。ウズベキは、韓国や豪相手にも攻めるプライドの高そうなチームですし。
　長谷部、遠藤の縦パスが絶大な威力を発揮するのではないでしょうか。そして、こういうオーソドックスなチームからは、岡崎は勿論、李も点を取るような気がします。香川（清武）、岡崎のサイド張りだしが生きてくるということです。
　前のサイドが横に張り出すことによって、敵陣を広げて中にスペースを作るのは、ザックの主要点取り作戦。すると、中央突破や、縦（スルー）パスがやりやすくなり、敵センターバックがこれを警戒しすぎると、今度は敵陣が縦にばらけだして、岡崎ら張り出していたサイドが突然内に切り込んでくる。敵陣を縦横にばらけさせて攻めるわけです。
　北朝鮮も、ゲーム後にこう言っていたらしいです。「縦横から攻めてくるから、捕らえ辛い」と。でも、あのゲームみたいに敵陣にいつも８人も居て固められると、ザック作戦がかなり軌道に乗ってきても難しかった。最後の精度も問題でした。今夜は違うでしょう。

　いつも言うことなんですが、こんな観戦法はどうでしょう。遠藤だけを見るのです。遠藤は今や日本が世界に誇れる名選手。動きが凄く複雑なんです。だから、走っていないように見えて、どのチームにいてもゲーム中最も多くボールが集まってくる。相手が彼をゲームのキーマンと見ていくらマークしていてもこれは変わらず、彼を捉えられないんです。
　今の彼、韓国戦の最初の得点に見るように凄いタックルもやりますし。彼の動きが飲み込めれば、サッカーがもっともっと面白くなること必定でしょう。遠藤もそういう観戦法を勧めていました。特定の人物を目で追っていると、サッカーがもっとよく分かるはずだ、と。