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新聞の片隅に載ったニュースから(9)

2012年04月16日 11時00分20秒 | Weblog
大西さんからの、新聞の片隅に載ったニュースから(9)を転載します。らくせき

韓国の原発 非常用電源が故障(’12.4.16朝日新聞)

「韓国の原子力安全委員会は15日、霊光(ヨンガン)原子力発電所(全羅南道霊光郡)で、
原子炉の冷却に使う非常用発電機が作動してすぐに停止する不具合が
3月に起きていた、と明らかにした。
事実を知らされなかった地域住民は強く反発している。
安全委などによると、3月28日午後、非常用ディーゼル発電機を
点検のため作動させたところ、約1分後に停止した。
エンジン振動などが原因とみられる。再稼動までに5時間あまりかかったという。
点検は3月に発覚した釜山市の古里(コリ)原発の全電源喪失と事故隠しを
機に実施されたが、停止の事実は周辺住民には知らされず、
地元紙の取材で明らかになった。」(全文1段21行)

 この記事にある「古里原発の電源喪失事故」というのは、
今年2月9日に発生したもので、電力事業者の韓国水力原子力株式会社が
一ヶ月以上韓国安全委員会に報告しなかった事故です。
4月6日の朝日新聞によりますと、釜山市の原発近くの住民たちは
原発に危険を感じて集落ごと集団移転を求めて
電力会社に押しかけるなどの騒動になっているということです。
この記事によりますと、きっかけは地元の市会議員が飲食店で小耳にはさんだ
「古里原発1号機で全電源が約12分間失われ、
原子炉の冷却水の温度が20度余り急上昇した」という内輪話だったといいます。
電力会社はそれまで事故の事実を隠し続けていました。
それが問題となっているのに、霊光原発でも事故隠しです。

 韓国中央日報(日本語版)によりますと、韓国原子力安全委員会は
古里原発に専門家23人で構成された現場調査チームを派遣し、
調査チームは古里原発の稼動を中断させて原因を調べています。
原子力安全委員会は所長の指示で事故を隠蔽したとして、所長らを告発しました。

 韓国の原発も福島第一原発の場合と同じように非常用電源が失われたのです。
原子力安全神話の国際的な崩壊です。東京電力は原発での過去の事故を発表せず、
ただ原発の安全性を強調してきました。
韓国の原発会社の対応もこれと同じです。
韓国の原子力安全委員会は事故に対して厳しく対応しているように見えます。
日本の原子力安全委員会や原子力安全・保安院の対応との違いを感じました。

 また、霊光原発事故が明かになったのは地元紙の取材によるということですが、
発表だけに頼っていては実質的に安全神話の片棒を担いだことになります。
日本のメディアも見習ってほしいものです。
                                       大西 五郎

なるほど、事故隠しは、いずこも同じですね。でも、政府の対応が少し違う。
日本の電力会社は、ますます事故隠しに走るのでしょうか?
それとも・・・
今の再稼動への動きを見ていると、およそ反省の姿勢が見えませんから
事故はますます闇のなかかな・・・

コメント (2)
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原発に対するひとつの判断   らくせき

2012年04月16日 10時27分09秒 | Weblog
浜岡原発のある市で、市長選挙があり、
一番、再稼動に近い現職が圧倒的な勝利。
市長の間は再稼動させない、廃炉を訴えた2氏は敗退。

出口調査で廃炉を支持する人が30%だったのに
廃炉を訴えた候補は10%強の得票率だった。

事故対策を十分に行って、原発は再稼動、というのが民意。
巨大地震が必至とされる市民の判断。
これが、現時点での日本人の原発に対するひとつの判断なのだろう。

ドイツでは、原発をやめる決断をした。
これもドイツ人の判断。

どちらも判断が良いのかは一概には言えない。
ただ、判断のモノサシが日本人の場合は短い。

未来に対する智恵は、失敗によって生まれ、失敗によって育つ。
ドイツの智恵は、日本人の及ばない暗い闇から
生まれているのかも知れない。



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