大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(12)」です。(らくせき)
検察審の調査求める(’12.4.23毎日新聞夕刊)
「民主党の東祥三・前内閣府副大臣ら衆院議員が23日、横路孝弘衆院議長を訪ね、
小沢一郎元代表に『起訴議決』をした検察審査会のあり方を、
衆院法務委員会の非公開の審議で調べるよう求める95人分の署名を提出した。
午後には平田健二参院議長に参院議員の署名を出す予定。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
23日の夕刊でこのことを報じたのは毎日新聞だけで、見出しを含め
1段10行だけの短い記事でしたので、申し出の理由などは分かりませんでした。
多分小沢系の議員たちが「親分を起訴相当としたのは怪しからん。
審査会でどんな議論をしたのか」というものだろうと思っていました。
そうしたら読売新聞が24日の朝刊で(読売新聞は名古屋で3は夕刊を
発行していません)、少し詳しく報道していました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
26日判決前に「政冶権力の乱用」の声も(‘12.4.24読売新聞)
「民主党の小沢元代表に近い衆参両院議員は23日、横路衆院議長と平田参院議長に、
検察審査会の実態を調査するため、衆参両院の法務委員会で秘密会を
開くよう求める要請書を議員131人(衆院95人、参院36人)の署名を添えて提出した。検察審査会の起訴議決を受けた小沢元代表の政冶資金規正法違反事件の判決が
今月26日に控える中での異例の行動に『司法への圧力だ』との声も出ている。
署名した議員の名前は公表されていないが、元代表が会長を努める
『新しい政冶研究会』で署名を呼びかけた経緯があることから、
多くが元代表グループのメンバーと見られる。
要請文は、検察審査会の議論が非公開で、事後の情報公開も不十分だとし、
『起訴議決が適正に行なわれた検証を行なうことが事実上不可能だ』と批判している。
小沢元代表に対する起訴議決について、虚偽記載の操作報告書に基づくもので
『無効だ』と断じ(ている 後略)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なお、24日の毎日新聞朝刊は「小沢元代表法廷 3大争点を検証」
という特集を組んでいますが、その中で、1強制起訴の有効性
「虚偽報告書」影響か に関連して、東京第5検察審査会で「審査補助員」を
努めた吉田繁実弁護士の談話を紹介しています。それによりますと、
「東京地裁は石川知裕衆議院議員ら元秘書の多くの供述調書を採用しなかったが、
これは石川議員を有罪とした裁判と同じ構図。無理な取調べによる調書がなくても、
客観証拠を重視して裁判官が判断するというメッセージとも受取れる。
また、石川議員を再聴取した検事の捜査報告書に実際にはないやりとりが記載され、
検察審査会の議決に影響を与えたとの見方もあるようだ。
だが、材料の一つにはなったと思うが、審査員は捜査報告書だけで
判断しているわけではない。むしろ、陸山会の資金の流れ、
土地取引や銀行融資の経緯などの客観的証拠を踏まえた総合的判断だったと思う。」
と述べており、小沢系議員の検察審査会の議決無効との主張を否定しています。
私が最初に感じたように「親分に罪を着せようとするのは怪しからん」は
国会議員としての矜持を投げ捨てるものだと思いますがいかがでしょうか。
大西 五郎
検察審の調査求める(’12.4.23毎日新聞夕刊)
「民主党の東祥三・前内閣府副大臣ら衆院議員が23日、横路孝弘衆院議長を訪ね、
小沢一郎元代表に『起訴議決』をした検察審査会のあり方を、
衆院法務委員会の非公開の審議で調べるよう求める95人分の署名を提出した。
午後には平田健二参院議長に参院議員の署名を出す予定。」
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23日の夕刊でこのことを報じたのは毎日新聞だけで、見出しを含め
1段10行だけの短い記事でしたので、申し出の理由などは分かりませんでした。
多分小沢系の議員たちが「親分を起訴相当としたのは怪しからん。
審査会でどんな議論をしたのか」というものだろうと思っていました。
そうしたら読売新聞が24日の朝刊で(読売新聞は名古屋で3は夕刊を
発行していません)、少し詳しく報道していました。
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26日判決前に「政冶権力の乱用」の声も(‘12.4.24読売新聞)
「民主党の小沢元代表に近い衆参両院議員は23日、横路衆院議長と平田参院議長に、
検察審査会の実態を調査するため、衆参両院の法務委員会で秘密会を
開くよう求める要請書を議員131人(衆院95人、参院36人)の署名を添えて提出した。検察審査会の起訴議決を受けた小沢元代表の政冶資金規正法違反事件の判決が
今月26日に控える中での異例の行動に『司法への圧力だ』との声も出ている。
署名した議員の名前は公表されていないが、元代表が会長を努める
『新しい政冶研究会』で署名を呼びかけた経緯があることから、
多くが元代表グループのメンバーと見られる。
要請文は、検察審査会の議論が非公開で、事後の情報公開も不十分だとし、
『起訴議決が適正に行なわれた検証を行なうことが事実上不可能だ』と批判している。
小沢元代表に対する起訴議決について、虚偽記載の操作報告書に基づくもので
『無効だ』と断じ(ている 後略)」
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なお、24日の毎日新聞朝刊は「小沢元代表法廷 3大争点を検証」
という特集を組んでいますが、その中で、1強制起訴の有効性
「虚偽報告書」影響か に関連して、東京第5検察審査会で「審査補助員」を
努めた吉田繁実弁護士の談話を紹介しています。それによりますと、
「東京地裁は石川知裕衆議院議員ら元秘書の多くの供述調書を採用しなかったが、
これは石川議員を有罪とした裁判と同じ構図。無理な取調べによる調書がなくても、
客観証拠を重視して裁判官が判断するというメッセージとも受取れる。
また、石川議員を再聴取した検事の捜査報告書に実際にはないやりとりが記載され、
検察審査会の議決に影響を与えたとの見方もあるようだ。
だが、材料の一つにはなったと思うが、審査員は捜査報告書だけで
判断しているわけではない。むしろ、陸山会の資金の流れ、
土地取引や銀行融資の経緯などの客観的証拠を踏まえた総合的判断だったと思う。」
と述べており、小沢系議員の検察審査会の議決無効との主張を否定しています。
私が最初に感じたように「親分に罪を着せようとするのは怪しからん」は
国会議員としての矜持を投げ捨てるものだと思いますがいかがでしょうか。
大西 五郎