九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

            いたたまれなくなって地下鉄に乗ってきた人たち      只今                 

2012年06月02日 16時08分28秒 | Weblog
  先日、ともすれば萎えそうになる自分を鼓舞する意味から「素人バンザイ」と呟きましたが、
 それを裏付けてくれるようなリポート(「ほぼ足りて」のhatenaさん)がありました。
 再稼働決定近しの報を受けた金曜の夜、首相官邸前で抗議した状況を伝えてくれた新聞は、
 関東地方以外では『中日新聞』だけのようでが、hatenaさんのリポートを紹介させてください。
     ……………………………………………………………………………………………
  〔これが今の新聞記者〕
  地下鉄「国会議事堂前」に降りると、
  国会記者会館に沿った歩道には3~4列に並んで抗議する人たちがみられた。
  私は最初その建物が新聞記者が常時詰めている建物だとは知らなかった。
  黒塗りのハイヤーが何台も出たり入ったりするので、国会議員やその種の人間がいる建物かと思った。
  かっては社旗を掲げて誇らし気に走った車に代わって今はチャーターした車で取材。
  しかしマスコミはほとんど興味を持っていない。
  腕章して取材しているのは「しんぶん赤旗」だけ。
  テレビクルーがカメラ抱えているのは一社だけだった。  
 
  〔ひとりひとりの参加〕
  一頃のデモに比べると、抗議する人たちは非常に地味。
  去年の最初の頃のデモは、参加者の殆どがリタイア組だった。
  しかし今日の集団の主流は勤め帰りのの人たちだった。
  それも30代、40代が圧倒的で、若い女性たちもグループでなく、一人ひとりの参加。
  だから、べちゃくちゃというおしゃべりが全くない。
  
  一方、取り締まる側は相変わらずの圧倒的な数。
  できるだけ反感を持たれないようとにしていることはわかるが、
  道路の向こう側にも無数の私服。
  議員会館の窓からは誰も見ている様子はない。
  こんなことで抗議の意味はあるのだろうか、と誰もが思いながらも
  みんな、いたたまれなくなってここに来ている。
     …………………………………………………………………………………………………
  この首相官邸前に抗議しにきた人たちの写真は、『中日新聞』と『東京新聞』に載っています。
  去年たくさん見られたリタイア組の姿がみられないという感想に、忸怩たる思いがしますが、
  子どもを持つ親がとうとう我慢しきれなくなったという事態になったことは、間違いありません。  
コメント (3)
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保安院の大罪(69)「とりあえず再稼働」?  文科系

2012年06月02日 07時14分03秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 本日の中日新聞「中日春秋」は、やはり全国に発信しておきたいと思い立った。中部地方の「顔」新聞の一面最下段、朝日の「天声人語」に当たるコラムだ。東京新聞も同じ記事なのだろうか。誰かご確認頂ければ嬉しい。
 なお、この地方外の人にこうお伝えしておきたい。例えば名古屋市では、中日新聞と他社との比率は多分、20対1ですらないと思うと。原発に反対する関東の方々、兄弟社・東京新聞に替えられたらどうだろうか。それが他社やNHKに与える影響は計り知れないと思う。中部財界の体質が、中央経済、中央直結マスコミとはちょっと違うのではないかと、そんな気さえするのだ。中部電力が確か、原発比率もダントツに少なかったはずだし。

【 (前略)関電・大飯原発(福井県)3、4号機の再稼働について、反対していたはずの関西広域連合が、事実上の容認に転じた▼政府が再稼働方針を決めた時、「政権を倒す」とまで息巻いていた橋下大阪市長も、である。首長らはこのままだと15%の節電を強いられるという現実を突きつけられ、「再稼働認めず」という理想を引っ込めたわけだ▼それにしても、これを潮にすっかり、近々にも首相が再稼働決断という空気になっているのには暗澹となる。既に国民の信を失った政府機関が安全評価にOKを出しただけのことで、新たな規制庁の発足もまだなら、後回しにされた安全対策も多い▼蓋し、電力不足という現実は”難敵”だが、解せないのは首相の無抵抗ぶり。現実と切り結びつつ、原発に依存しない社会という理想に向かう工程表を描くのが先決のはずではないか▼それもなく、「とりあえず再稼働」とは、ただ、手もなく現実に負けるということ。それは理想主義ではないのは無論、現実主義でさえない。敗北主義である。 】

 野田首相が近く「再稼働決断」方向! 本当に暗澹たる気分だ。何故こんなに急ぐのだろうかと、連れあいとも話し合っていた。原発断念方向をハードランディングさせると、莫大な投資が損益となって次のようなことが起こる?
「原発関連の日本を代表するような大企業株が軒並み大幅に、かつ長期にわたって下がる?」
「そういう不況が、税収や就職戦線・失業対策に重大影響?」
「ギリシャ・ユーロ・中国経済の沈没方向ともあいまって?」
「こうして、累積公的赤字問題が、その見通しさらに真っ暗?」
 これら全てを考慮してもなお全く理解できないのが、この「再稼働決断」だ。新活断層発見。地震予想科学の大々的かつ深刻な見直しも始まっている。福島事故原因に地震自身がどれだけ関わっていたかもまだ明らかにされていず、この点は他全ての原発の安全予測にも深刻な関わりを持っているのである。そして何よりも、いまだ、国会事故調査報告さえ出ていないのだ。その段階での「再稼働決断」? そこに加えて、東海・東南海など三連動地震である。
 これほど蛮勇を震っても進む道であるならば、この道の邪魔者は今後、全て押し潰されるに違いない。それが良識、常識的判断というものだ。例えば、福島内部被爆者。その兆候が速くも出始めたのだが(5月18日「大罪68」参照)、この被害患者たちは間違いなく覆い隠されるはずだ。甲状腺癌の子どもも、白血病の大人も、心臓病の人々も、全てけし潰される。ちょうど初期の公害病や、薬害エイズをミドリ十字が押しつぶしたように。

 本当に、正気の沙汰とは思えない。「昔、陸軍・関東軍」、この轍を原子力村が踏み進んでいる自己疎外現象。このムラの主は間違いなく、経産省・財務省等の官僚だ。ムラの学者は専門バカ・スノッブでしかないのだし、政治家は無能すぎて世界経済も絡んでくるこんなに領域の広い世界は、判断はもちろん処理などさらに不能なのだろう。だから皆、官僚にこそイカされているにちがいないのである。官僚たちが自らの福島の罪を不問にさせる為にこそ、この道を押し進もうと開き直りの決意をしているに違いないのである。持っている全組織力量、全情報、全論理をフル動員して、主導的に。彼らのこれは、財界の所有物よりも遙かに強力なはずなのだし。
 以上のこの分析が正しいとしたら「官僚体制危機管理のための再稼働決断」、これが事の本質なのではないか!
コメント (7)
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