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新聞の片隅に載ったニュースから(28)    大西五郎

2012年06月24日 18時41分23秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(28)」です。  らくせき

 大阪市公募区長就任予定の社長「菅直人を殴る」 (2012.6.24毎日新聞)

「大阪市浪速区の公募区長として8月に就任予定の経営コンサルタント会社社長、
玉置賢司氏(46)がインターネットの短文さいと『ツイッター』に
『菅直人(前首相)を殴る』と書き込んでいたことが分った。
玉置氏は『東日本大震災への政府の対応が遅れていることにいら立って書いた。
社会人として言葉の選択が誤っていた』と陳謝した。
玉置氏は昨年4月9日、ツイッターに『近ごろの日本は右翼があかん政治家を
殺したりせえへんようになった。今の時代に殺す必要はないのかもしれんけど、
菅直人は正直殴ったらなあかんと思っている。私の前に来たら必ず殴ります。
たとえ懲役に行くことになったとしても。覚悟をしとけよ』と書き込んだ。
市が公募の区長の就任予定者を発表した21日、投稿内容が不適切だと考えて
ツイッターのアカウントを削除した」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 右翼テロを容認し、自らもテロまがいの脅しを口にした人物を公募で区長に
選任することを決めた橋本大阪市長の政治的責任が問われる事態です。
 この他橋下氏の主催する大阪維新の会では、昨年の統一地方選挙で
堺市議会議員に当選した西井勝氏がひき逃げ事故を起こして懲役10カ月、
執行猶予3年の刑が確定し、市議会からの二度に亘って辞職勧告を受けながら
居座りました。世論の厳しい批判に遭って遂に6月7日に議長に辞職願を
提出するということもありました。
 名古屋の河村市長が主宰する減税日本でも、緑区選出の河合優市会議員が、
東京都杉並区を公費で視察した際、女性を同伴して問題になっています
(6月23日毎日新聞及び朝日新聞)。
 さらに、減税日本の東裕子県会議員(名古屋市東区選出)と
金城裕名古屋市会議員(瑞穂区選出)が自分の会社が販売する化粧品の広告に
薬効を謳ったり、医療用器具の宣伝で磁石の薬効を謳ったりして薬事法違反で
書類送検されました。
 また、減税日本の市議団では、団の運営が独裁的だと不満を述べて会派を
脱退する議員が出るなどして現在3つに分裂しています。
 5月27日の中日新聞は、減税日本の会派のゴタゴタの状況を報じながら、
減税日本は議員報酬の半減を提案しながら、3月議会では古参の他党議員の質問に
答えに窮するなど議員としての力量を問題視しました。また議会でまともに質問も
できない議員もいると云われています。
 このような状況を見ていますと、維新の会にしても減税日本にしても、
議員になろうとした人たちに、政冶的理想があって立候補したというよりは、
橋下人気、河村人気にあやかれば、今なら議員に当選できると立候補したような人が
多いのではないかと私には思えてなりません。
                                       大西 五郎
コメント (3)
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嘉田滋賀県知事の大飯発言「変転」の一解説  文科系

2012年06月24日 11時19分03秒 | 国内政治・経済・社会問題
 嘉田由紀子滋賀県知事の大飯原発発言「変転」で、とても優れていると思われる分析を読んだ。名古屋市守山区の守山法律事務所からでている「街の弁護士日記」というブログ。筆者は岩月浩二弁護士と思われる。全文ご紹介するので、じっくりお読み頂きたい。なお、最近知ったこのブログは、至る所に専門性が匂い、全般的に気に入ったと申し上げ、皆さんにもお勧めしたい。
世界の全体的・根源的情勢分析を彼もこう観ていると僕には読めたのだが、皆さんならはてどう読まれるだろうか。今の世界は根っこの所で全て金融が動かしている。日本ではそういう世界に乗って行くべく、官僚が全ての音頭を取っている。政治家の中では、小沢一郎一派はこの流れに一定逆らってきた珍しい存在、勢力である。


【  2012年6月22日 (金)
原発ムラの恐るべき言論統制 「『脅された』と言うなという脅し」

6月12日付のブログで、東電OL殺人事件に関して、「アリバイのあるA」氏の謎について書いた際、「誠実な印象の強い嘉田由紀子滋賀県知事まで、再稼働に同意させられたのは、僕には信じられないできごとだった」と書いた。
その後、嘉田知事は、6月13日の日本外国特派員協会における講演で、「関電や国から脅された」と暴露した。このことは文字メディアではほとんど無視されたが、何かの拍子にWEBのニュースでは流された(ようだ)。

2012.06.13 17:13 「関西電力や国から脅かされた」と滋賀県の嘉田知事が明らかにしました。 滋賀県・嘉田由紀子知事:「関西電力や国、あるいは企業からずいぶんと警告され、本当に停電になったらどうするんだとかなり脅かされました。
『お 前は責任が取れるのか』と」 嘉田知事は13日午後、都内で講演し、関西広域連合が福井県にある大飯原発の再稼働を容認するとも取れる共同声明を出した経緯について明らかにしました。事前に行われた橋下市長らとの話し合いでは、「本当に停電したらどうにもならない」との認識で一致し、苦渋の決断だったこと をうかがわせました。
該当の動画は削除されているが、youtube“「関電や国に脅かされた」大飯再稼働で滋賀県知事”で視聴可能だ(横断記事検索によれば、ごく一部がテレビ朝日のスーパーJチャンネルで流されたことを示す痕跡がある。しかし同局の看板ニュース番組ニュースステーションでは放映された痕跡がない)。

案の定と思わせるが、問題は、文字媒体や地上波では、こうした経緯がほぼ完全に覆い隠されていることだ。さすが「覆い原発」などとしゃれている場合ではないのだ。
田中智之弁護士のブログによれば、文字媒体では、唯一、時事通信が「脅かされた」との発言を配信したが、どうもどのメディアも表に出さなかったようだ。
時事通信のこの記事は、大飯原発の再稼働にむけて福井県が行っている意見集約を「原子力ムラが操っている文楽」と呼び、「原子力ムラ」については「産業界と電力会社と研究者と官僚がつながり、実質的には霞ヶ関の官僚が操っている」との発言も紹介している。記者の良心が光る記事だ。

これからを生きる私たちは、どこかのマフィアめいた存在の言論統制が徹底していることを肝に銘じておかなければならない。

嘉田知事の「脅かされた」発言には、「脅かされている」事実を明らかにしながら、再稼働に同意せずに闘うべきだった等という意見もあったようだが、要するにメディアは、こうした事実を徹底して隠蔽するということなのだ。
闘う術もなかろう。
その上、というべきだろう。
6月17日付京都新聞が伝えるところでは、嘉田知事が「脅かされた」と発言したことについて、発言を不適切だったとして、謝罪をしたという(オタク.コム)。
滋賀県の嘉田由紀子知事は15日、東京都内で13日に行った講演で、大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に対し、関西広域連合が慎重姿勢 から一部容認に転換したとされる理由として、「関西電力や国、企業から『停電になったらどうするのか』と脅された」と述べたことに、「不適切な発言でおわ びする」と謝罪した。
 嘉田知事は13日、日本外国特派員協会で講演し、再稼働に対する姿勢を変化させた理由について、「『(再稼働しなけ れば)電力不足の時に企業や生活が立ちゆかなくなる』と、関電や国、企業からずいぶんと警告され、かなり脅かされた。おまえは責任が取れるのかと」と述べ た。

 大津市内で15日に開いた県内各界との節電対策会議の冒頭あいさつで、嘉田知事は「計画停電にかなり恐れを抱いていた結果、あの表現 になった」と釈明して謝罪した。会議後の取材に対し、「(会議出席者の)関電や経済界から意見を聞く前に、おわびしようと思った」と説明した。
 嘉田知事はこれまで、記者団の取材やテレビ出演で、国や関電を批判する同様の趣旨の発言を重ねていた。
原発利権の関係者は、言論統制に反した嘉田知事の口封じを図っているとしか考えられない。
そして、嘉田知事は、「『脅された』と言うなという脅し」を受けていることを発言できないほどの圧力として、それを受け止めていることになる。
それが、どういうものかはわからない。
しかし、この国を覆う原発利権関係者の力が、途方もないものであることだけは、僕にもわかる。

東電OL事件の「アリバイのあるA」氏に、弁護団や佐野眞一氏すら迫れない事情が、その周辺から発している力によるものではないかという僕の疑いは、ますます深まるばかりだ。】
コメント (5)
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