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新聞の片隅に載ったニュースから(132)   大西五郎

2014年02月11日 15時37分21秒 | Weblog

街角景気見通し大幅に悪化 1月、増税影響懸念(14.2.11 中日新聞)

 内閣府が10日発表した1月の景気ウォッチャー調査によると、二~三カ月先の街角の景気見通しを示す先行き判断指数は前月比5・7ポイント低下の49・0となった。二カ月連続の悪化で、低下幅は東日本大震災が発生した2011年3月(20・6ポイント低下)以来の大きさ。横ばいを示す50を下回ったのは14カ月ぶり。

 4月の消費税増税後に、駆け込み需要の反動や消費者心理の冷え込みにより販売が低迷することへの懸念を反映した。

 同日発表の1月の消費動向調査でも、消費者心理を表す消費者態度指数(2人以上の世帯、季節値)が前月比0・8ポイント低下した。足元では駆け込み需要が景気を押し上げているが、消費者が買い控え姿勢を強めつつあることを裏付けた。

 景気ウォッチャー調査の現状判断指数は1・0ポイント低下の54・7となり、三ヶ月ぶりに悪化した。飲食業の売り上げが低調だった。ただ横ばいを示す50は十二カ月連続で上回っており、基調判断は前月の「緩やかに回復している」に据え置いた。

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  景気ウォッチャー調査というのは内閣府が毎月行っているもので、仕事を通じて景気の動向を観測できる人たちから景況感を聞き取るものです。コンビニエンスストアの店長やタクシーの運転手、農林水産業の従事者、製造業の経営者、人材派遣会社の社員など幅広い業種・職種から2000人が景気ウォッチャーに選ばれています。景気ウォッチャーは3カ月前と比べて景気が良くなっているか悪くなったか。2~3カ月先の景気の予測などを報告し、内閣府がそれを地区別に集計して景気の動向を判断します。

 政府や日銀は「景気が回復に向かっている」「デフレから脱却しつつある」と言っていますが、人々が生活の現場で感じる「景況」はそれとは違うようです。

 共同通信が1月の末に行った世論調査でも、「あなたは、安倍政権のこれまでの経済政策によって景気がよくなったと実感していますか」という質問に「実感している」と回答した人は24.5%で、「実感していない」が73.0%と、圧倒的多くの人が景気回復を実感できないでいます。また「安倍政権は企業に従業員の賃金を引き上げるよう求めています。あなたは、賃上げが実現すると思いますか」では、「実現すると思う」は27.8%で、「実現しないと思うが66.5%でした。さらに「4月に消費税が5%から8%に引き上げられます。あなたは、家計の支出を控えようと思っていますか」では「控えようと思う」人が69.1もいました。(1月27日中日新聞)

 <同じ12日の紙面には>「景気良い?悪い? 13年の休廃業最多2万8900件」

という記事もありました。東京商工リサーチの調査で業績の悪化から倒産する前に休廃業・解散する企業が過去最高になったそうです。アベノミクスの恩恵は大企業にとどまっているようです。

 

                                      大西 五郎

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僕の都知事選挙総括  文科系

2014年02月11日 11時12分50秒 | 国内政治・経済・社会問題

 阿修羅掲示板を見ても、宇都宮派と細川派が選挙総括で猛烈に論争している。この問題理解は大変難しいと思うから、僕もここで整理して展開してみたい。

 黒門町さんのコメントで知ったが、澤地久枝が代表で宇都宮に統一を訴えに行ったとのこと。そうか、彼女が訴えに行ったのかという一種の感慨がある。彼女は、僕と同じ認識、気持ちだったのだと確信する。それを宇都宮が「非常識」と周囲にも後に語り回るほどに、怒っていたのか。双方とも、なるほど・・・

①先ず第一に、原発なくせと他の課題とは全く性格が違うと言いたい。フクシマはこの50年の日本になかったような超大大事件だ。しかも、自民党長期政権の構造的かつ致命的欠陥を持った歴史的産物における、未必の故意とも言える大犯罪だ。だからこそ、どんな革新的課題にも反応しない人がこれには無数に反応している。この認識は、以下全ての命題の大前提となる。これは難しい認識や理解を要する政策ではなく、多くの国民がその普通の感性で実感している「大事件」だという点が重要と思う。

②次に、細川が立ったこと、小泉が「騙されていた。なくせ!」と広言したことを「本気」と取るかどうかという問題が存在するだろう。この問題は大いに意見が分かれるところだが、僕の以下の観点から極論すればどっちでも良いことと言いたい。

③選挙結果から見ると、統一すれば十分勝てる可能性があったと思う。ただし、他の課題も掲げた宇都宮にではなく細川に統一すればという理解である。理由は先ず①のことから、マスコミの原発隠しに抗してこれ一本で統一すれば投票率が普通の都知事選挙並みへとずっと上がったろうということ。そして、その増える分はマスコミに圧し付けられていた「(消極的な)原発反対派」が圧倒的に多かったはずだと、僕は皮算用する。彼我の20万票なんて差は容易にひっくり返せるような数だったとも。

④さて、「こういう『統一』で現実に勝つ」ことの意味をこそ、宇都宮派に理解して欲しい。政治は正義を演説、約束することではない。悪い奴を現実にやっつけることである。やっつけられないで「正義」を語り続けていても、それは「政治家の正義」とは言えない。選挙は勝たねばならない。政治は語った言葉を実現しなければならない。そうでなければ「口先だけ」「頼りにならない」というレッテルを張られる世界と思う。今回の選挙で細川が勝つということになったら何が起こったか。勝ったという事実が一人歩きし始めると言いたい。そこには、こんな諸「方向」があり得るだろう。

⑤脱原発派の政治関心を勇気づけられる。大阪市長選挙などなどにも、安倍政権にも、民主党を潰して自民党政権に戻した官僚・マスコミ連合軍にも、巨大な大打撃を与えられる。民主党政権(マニュフェスト)に望みを託した人々が裏切られたとか、敗れたと沈滞している現状の中でこそ安倍政権の右旋回が実践できるわけであって、それを逆転する方向へと計り知れぬインパクト、ベクトルが働くと思うのである。つまり、「脱原発で勝ったという事実」は、どんな百の正義の言葉、約束よりも新しい事態を現実にいろいろと生んだはずだと言いたい。ことばでなく新たな革新的現実の前進が持つ力というものだ。

⑥以上僕のように見て、そこに政治ファッショ打開の希望を託している人間にとって最後の難関、難問は、宇都宮陣営から出てくるだろうこういう質問になる。「そういう方向も含めてさえとにかく、話し合おうと言ったのをそちらが蹴ったのではなかったか!」。この質問には(公式にではなく、内々で)こう答えるしかないのである。「大量浮動票を目指そうとする候補者からは、組織票中心の候補者に頼みには行けぬのだ」、「それでは浮動票が逃げる可能性がでるから、勝てなくなる」と。そして、心中でこう(勝手連をお願いして)語ることになるわけだ。「候補者自ら頼みには行けないが、そのことは失礼なことだろうが、脱原発一点で勝つという大儀をぜひ実現しましょう。お願いします」と。

⑦さて、以上の方向すべてでもし統一して勝ったら、宇都宮陣営にも大きすぎる財産が残るということを、最後に強調したい。細川都知事にも小泉にも、その周辺にも、すごく大きな貸しを作ったことになるのである。こういう貸しこそ、今後の自らが発想、提起する「何事かを『実現』する共闘行動成功」に向けてすごく大きな経験、財産になるのではないか。このように、政治の世界で自分以外の政党政派に大小の貸しを作る行動がない小政党などは、いつまでたってもただ「正義」を語っているだけで何も実現できないという世界から抜け出られないはずだと、これが僕の最も強調したい言い分である。

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ザックジャパン(142) ブラジルで日本リーグ戦の予想(2)  文科系

2014年02月11日 01時19分12秒 | 文芸作品

③C組初戦2ゲームのプレッシャー比較
 さて、大事な大事な初戦は、日本対コートジボアール、コロンビア対ギリシャだ。これは、ギリシャに最もプレッシャーがかかるはずである。このプレッシャーに対しては、ギリシャチームの性格からして守って引き分け狙いと見るのが普通だろう。堅い守備からカウンターかセットプレー得点というチームだしワントップを除いた主力が高齢だから、後のゲーム例えば日本戦などの可能性にかけて無理はしないと見る。でもここは、コロンビアの勝ちが、ほとんどの識者の意見だ。コロンビアだって2戦目のコートジボアールの方が嫌なはずだし、ブラジルなどのカウンターになれているコロンビアとあってはギリシャのカウンターは怖がらないはずだ。同点でよいと考えるはずもない。また、この闘いの内容が、次の日本対ギリシャ戦に以下のような重大な影響を与えずにはおかないはずだ。ギリシャは、コロンビアとせめて同点に持ち込むという目的のためにさえ、守備陣がさんざん走り回されることになるはずである。

④コートジボアール戦
 プレッシャーはコートジボアールのほうがかなり大きいと見る。次が、ギリシャ戦の日本、相手はコロンビア戦にギリシャ戦と続くのだから。つまり、日本は引き分けでも良いけれど、相手は勝ちに来るはずだ。そして、日本の勝ちと、これが僕の見立て。
 大事なゲームでは組織規律と、走力、実力者たちの威圧感などが大きいと判断するが、組織性、走力では確実に日本が勝り、実力者の面子でも今の所属チームなどから日本に軍パイが上がると思う。ドログバとヤヤ・トゥーレを抜いたといえる日本選手がいないのは確かだが、前者ははや36歳。これに次ぐ若手実力選手ではアーセナルからローマへ行ったFWジルビーニョ27歳というところ。対する日本には、本田、内田、長友、岡崎、長谷部、遠藤、香川。南ア大会直前に日本が全てに翻弄された強豪コートジボアールとは言え、4年後の今は日本のほうが上と僕は見ている。ブロック守備に急遽切り替えた南ア大会よりも実力がかなり上がっていて、目標とする2得点1失点は難しいことではないとも。

 対策ということでは、トップ下で来るはずのヤヤ・トゥーレをどう押さえるかが第一だろう。ドログバと彼らにゴール前スペースを与えないことである。ただこの「ゴール前スペース消し」は案外知られていないのだが、今や日本のお家芸となっている。先日のベルギー戦後に相手選手がこんなことを語っている。
『日本はとてもクレバーな守り方をしていた。スペースを絞り込み、僕たちがボールを持ったときには必ず2人、あるいは3人の選手でプレスをかけてきたんだ。試合後アザールと話したら、彼もゴールの周りでスペースを見つけるのにかなり苦労したと言っていたよ』(ベルギーフォワードのロメル・ルカク)
 ベルギーは、日本戦の直前にコロンビアにも負けているが、コロンビアと同格の相手であり、コートジボアールよりかなり上のチームである。

  この項の最後に、ヤヤ・トゥーレ自身の日本戦見通しを聞いてみよう。
『日本戦は、必然的に戦術的な試合になるだろう。戦略と戦略の本物の戦いになるはずだ。彼等は実に巧みに動くし、ボールを運ぶための解決策をいくつも持っている。その点で日本の選手たちは惜しみなく努力し、ボールを良く支配して動かしている。それを止めようとしたら、中盤で強力なフィジカルのインパクトを与えるのが最善だろう』
 「サッカーは科学だ」と語るヤヤ。前マンC監督マンチーニがコーチか学者というように観ていたと聞いたが、なるほどという何の衒いも隠しもない見事な表現だと思う。彼が言うようにコートジボアールは中盤でバンバン当たってくるだろう。ところが日本が南ア大会以降、この当たり強さが最も改善された点だと僕は観ている。例えば、ドイツやイングランドでやっている日本選手に、当たり弱い選手はいない。近年の日本リーグも、柏、仙台などの台頭によりこの点が全体として最も改善されたと観る。コートジボアールが4年前のイメージで来るならは当てが外れることだろう。

(続く)

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