中日ドラゴンズ |
年度別成績 (1936-2010) |
2010年度シーズン終了 現在 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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中日ドラゴンズ |
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8月25日のここに、こう書いた。
『 この2月から教室でやっているギター曲が全く上手くいかない。南米のギター弾き兼作曲家・バリオス(1885~1944)の「大聖堂」。特に、その第3楽章。ここの速さが、老いの身には特に骨なのだ。6連16分音符をせめて60の速さにしたいのだが、最近まで45がやっとだった。僕のやり方なのだが、先ず暗譜してから、技術的な難所を重点に弾き込み、さらに曲を作っていくために弾き込む。そうやって6ヶ月。それでもこの程度とは、この第3楽章、確かに老人向きでもないのだろう。(中略))
この第3楽章は「最速アルペジオなどの中から低音・高音の旋律、副旋律を響かせることが出来れば、痛快・『音楽』この上なし」と、そんな曲だ。凄く気に入りそうな曲だけしかレッスン曲に選ばない僕だが、弾き込んでいるうちにさらに好きになっていく曲が与えてくれるエネルギーには、計り知れないものがある。なかなか上手くならないのだが、幸せだ 』
この第3楽章、あれからさらに2ヶ月。格闘し始めて計8ヶ月が過ぎた。少なくとも1日1時間はこれを弾いているから、計300時間は優に越えるだろう。そのほとんどを第3楽章に費やしてきたと言える。楽譜3ページと言っても、4分もかからないような速い楽章だ。「速い曲が苦手」とは定年後に先生なるものについた身の宿命なのだろうが、それにしてもこんな苦労は初めてである。
なんとか速さを身につけようとして、この2ヶ月もいろいろ試みてはみた。まず、左手薬指・小指の改善。相前後して、右手指の動きをスムーズにするために、ギターの構えそのものを大幅に変えた。ギターを立てて、右手指・爪を当てやすくした。そして、そんな合間にも基本的なアルペジオの早弾き練習には、特別に時間を割いてきた。その成果もいくらかは上がっているのだ。メトロノームでこれまでは85でしか弾けなかった「カルカッシの22の基本アルペジオ」が、今はすべてを100で弾ける。それで、この第3楽章は? 6連16分音符がやっと55。それも、必ず5~6回は間違えるし、速さもふらつく。目標の60の峰は、まだまだ遙かな前途遼遠!
ところで、60で弾くだけを最初から狙うなら、簡単なことだろう。全部の音を均等に、小さめな音で弾けばよい。しかしそれでは、全く『音楽』にならず、面白くも何ともない。この第3楽章は、旋律と副旋律とをきちんと押し出して流れるように弾く所に痛快な楽しさがあるのだから。こういう楽しさを犠牲にするとしたら、何のために『音楽』をやっているのかということになる。
三味線で80歳近くまで発表会集団演奏の舞台に立っていた僕の母。イイなーと観ていたその母が、舞台演奏をやめたら三味線そのものまでを綺麗さっぱり止めてしまった。そんな母が、晩年の病床では1年ほど、三味線を探り弾きする形で、いつも両手を動かしていたものだ。『音楽』の原型が母に蘇って、その病床で演じられていると感じた。母にそんな意識はなかったかも知れないが、最後に教えられたことだった。そう、音楽は先ずなによりも、自分の音を楽しむものなのだろう。
ザックにときめいている(その2)
前置き
十月十二日のサッカー日韓戦が終わって今日まで、僕はザッケローニ監督にときめきっぱなしだ。この四日に初めてあずかったチームで、八日に世界五位のアルゼンチンに勝って、このニュースはたちまち世界を駆け巡った。十二日の韓国戦は、日本優勢の裡に引き分けている。この間負け続きで、相性が悪いと言うしかない相手だったのだが。こういう結果に僕が目を見張らされたのは言うまでもないが、それよりも何よりも、そこからうかがえた彼の才能の煌めきに、一人でうなっている。どんな才能なのだろうか。
たった二つの改善で
アルゼンチンや韓国の監督は当然、日本の激変に驚きの声を上げている。どこに驚いたのか。球際の強さが一際目立ったが、これは岡田監督が南ア大会直前に阿部勇樹をボランチに起用した辺りからのことだ。これを十分に踏まえた上で、ごく少数の改善がなされたというのが、今回の特徴である。それは主として、たった二つの事だと知られている。
1 味方前方からの圧力を密着して厳しくし、敵ボール保持者をサイドライン側に追いやるように指導した。その際、相手のパス先を塞ぐべく他の個々人の位置取りなどを細々と指導してきた。ディフェンスの中央を二列にして、非常に固くした上のことだ。
2 鋭い縦パスを、長いのも含めて使うなどから、攻撃が非常に速くなった。これによって、相手ディフェンスを下げさせる力が増えた。合わせて、味方ディフェンダーを、スピードと縦パス能力とを重視して選び直し、その位置も随分高くしている。
このたった二つの改善で、ザックがこれだけのことを成し遂げたことに、僕は先ず痛快な驚きを覚えた。彼が本来、こういうタイプの人間ではないと知っているからである。
ザックがイタリアで名をはせたのは、なによりもこういうことだった。弱いチームの選手を育てながらチーム力を長期に渡ってじっくり積み上げていき、やがて大きく熟成させていくタイプの名監督として。そういう人物が、こんな短期に、こんなに大きな結果を出した。しかも、イタリア以外では指揮したことがないはずの彼が、文化も何もかも異なった遠いアジアのこの国において。こういう出来事は、サッカー界でも極めて珍しいものに違いない。人として並々ならぬ才能、賢さを感じずにはいられないのである。
つまり、大局も応急手当も見ることができて、なおかつ短期速成の教育実践にも大成功する人物。そんな人間はなかなかいるものではない。これは組織運営というものに少しでも関わったことがある人ならば気付くはずのことだが、それにしてもこんな短期間で? 僕は頭をひねってさえいる。
彼の思考過程
彼はそもそも、何を考えてこの二点の改善に手を付けたのか。ごく短期間付き合ってきた代表チームに関わる彼の発言の変遷を、追ってみよう。その思考の経過が見えるのではないかというわけである。
1 来日後初めてのチーム作りに関わる発言は、こうだった。
「チームとしての攻守のバランスを重視したい」。
2 これが、教え始めたころには、こうなった。
「日本の技術、球回しは世界でもトップクラス。攻めが遅いだけだ。もっとも、FWにも大変良い選手を見つけた(多分、前田遼一と岡崎慎司のことだ。森本は前からよく知っているのだから)。ただし、日本の選手たちが、自分の高い能力に気付いていない事に驚く(これを気付かせるのも私の仕事だろう)」
3 アルゼンチン戦に勝った後では
「私の選手たちに抱いていた印象が『確信』に変わった。選手たちは、もっと自信を持って欲しい。Jリーグの監督さんたちには、本当に素晴らしい仕事をしていると申し上げたい。ただ、この勝利は嬉しいが、長期に力を積み上げていくことこそ大事だと言いたい」
4 韓国戦を終えて
「サイドのスペースを上手く突ければ、日本はどんな相手に対しても、かなり怖い存在になれると思う。(中略)普段、私の選手たちは技術が優れているので、ボール回しで今日のように多くのミスをすることはない。ピッチコンディションも不利に働いた」
結論
第一の改善点、前方からの組織的圧力は、前任の岡田が土壇場になって諦めた代表防御の「理想形」だった。岡田はこれを、失点が多いと見て諦めた。他方ザックは、ちょっとした手直しでこれを完遂してしまった。一方では、敵への組織的圧力をちょっと手直しして。他方では、長短の縦パスを使って日本の攻めを速くし、敵を押し込めることによって。こんなに短期間で成功したのを観ると、これらの手直し技術も日本には全てそろっていると見抜いた上でのことだろう。こうして、岡田の理想型を実現して、失点もセロだ。
賢い人は違うもんだ! 代表も、前途洋々である。
◇◇◇シリーズ日米安保50年◇◇◇
世界に散らばる自衛隊 半田滋さん講演会
●日時:10月31日(日)午後1時半~午後4時
●場所:女性会館 第4研修室
(地下鉄名城線「東別院」駅下車 東へ徒歩5分
●講演:半田滋さん
●半田滋さんプロフィール●
1955年栃木県生まれ。東京新聞編集委員。1993年、防衛庁防衛研究所特別課程修了。
1992年より防衛庁取材を担当し、現在まで長期にわたり、自衛隊の「表」と「裏」を見続け
てきた。
米国、ロシア、韓国、カンボジア、イラクなど自衛隊の活動にまつわる海外取材の経験豊富。
新聞や雑誌、専門誌に関連論考を多数発表している。
著書に『自衛隊VS.北朝鮮』(新潮新書)、『闘えない軍隊~肥大化する自衛隊の苦悶』
(講談社+α新書)がある。「戦地」派遣―変わる自衛隊 (岩波新書) [新書](2009年)
ドキュメント防衛融解 ― 指針なき日本の安全保障(2010年)
●参加費:800円
野党時代にあれほど自民党政権の政策を批判していた民主党。沖縄の普天間基地の「設」
問題に端的に見られるよう、迷走した挙句、外交・防衛政策はことごとく旧政権を踏襲した政策を続けています。日米安保から50年の今、「日米同盟の深化」を言い、沖縄の基地をはじめ在日米軍基地は居座り続け、自衛隊もまたアフガニスタン・イラクに続き、「海賊対策」を名目に他国に基地建設をするまでになっています。半田さんに、民主党政権下での「安全保障」の現状と、それに対する私たちのなすべきことを考えていきたいと思います。ぜひ、ご参加ください。
不戦へのネットワーク
http://www.jca.apc.org/~husen/index.htm男性首長に「育児休暇」取得の動きが広がっていることをめぐり、大阪府の橋下徹知事が21日、「世間を知らなさすぎる」などと批判したことに対し、第三子誕生後の取得を表明している広島県の湯崎英彦知事は同日、「大きなお世話だ」と反論した。
橋下知事は「休もうと思っても休めないのが日本の現状だ。世間が育休を取れる環境をしっかり作るのが政治、行政の役割。首長は最後に取っていくのが筋だ」などと指摘。湯崎知事は「見解の相違」としたうえで、「県でもいろいろな方法で、育児休暇を取りやすい環境作りを進めており、(自身の取得も)その一環のつもりだ」と語った。
日本のメディアは中国の反日デモは詳細に報道、日系のコンビニや料理店が襲われたとセンセーショナルに伝えているが、国内の反中国デモにはほとんど沈黙状態である。だが、現場からの発信によると、そこでは排外主義を煽り、聞くに堪えない差別的言動がまき散らされ、中国観光客が買い物する店に押しるなど、し放題の状況が見られる、そしていつものように日本の警察は見て見ぬふりを決め込んでいる。以下、目撃者の情報と動画、ツイートから、その状況を報告する。(日刊ベリタ編集部) 「魚釣台/尖閣諸島」問題で、日本国内の「反中国デモ」が激化・拡大しています。 10月16日の「頑張れ日本」や「チャンネル桜」が主催するデモは、六本木~中国大使館に向けて、実数3000人近くに膨れ上がりました(現場で見た知人によれば、約300人の隊列 が9グループだったので、主催者が発表する「5800人」は明らかな水増しだろうとのことです)。 彼らが普段配るチラシには「中国人が水道に毒を入れる」などと書かれており、関東大震災で朝鮮人虐殺の理由となったデマと同じものを垂れ流すひどさです。 また、17日秋葉原の在特会の残党系は、人数こそ200人超なものの(それでも十分多いですが)、繁華街で堂々と「日本から叩きだせ~!」といういつものヘイトスピーチをまき散らす。そして「オノデン」や「ソフマップ」の店頭に「中国人客に媚を売っている」などと押し掛け騒ぎ続けるという暴虐さでした。そしてデモ隊に帯同する警察は、それらをほとんど取り締まることなく放置しており、これも大きな問題です。 ただ、新しい現象からか、「魚釣台/尖閣」の領土問題への態度・解釈が定まらないからか、事態の深刻さに比べて平和や人権運動側の反対が立ち遅れてはいないでしょうか。 そんな中、「ヘイトスピーチに反対する会」の若者2人が、16日の巨大デモ隊の前で抗議の座り込みを行い、プラカードと横断幕を掲げました。警察に排除されましたが無事で、AFPに大きく報道されました。また17日秋葉原では、「mixi」を通して集まった様々な個人が反対行動をやりました。 17日のデモは余りにもひどい暴力でした。そして16日デモはそれよりは整然と見えてTVにも取り上げられていても、2人が座り込んだ瞬間に本性が出たとのことです。「中国人の乱入だ!」と決め付けた瞬間に集団で蹴りかかってきて、人種差別の暴言を全体であびせかけてきた。事態の深刻さと反対行動の必要性や可能性を お伝えしたくて、情報をまとめてお送りします。 最近までの「在特会」に対してがそうであったように、社会的に大きく問題にして、現場行動でも法的な面でも正面から抑え込むべきではないでしょうか? ここに挙げる個々人はダイレクトアクションや映像を駆使してがんばっています。ぜひ、連帯とそれぞれの場での行動をお願いします。 まずはこの深刻な実態を見て下さい。 ・10月16日の巨大デモ(参加者が倍増しています): http://www.youtube.com/watch?v=SPPvyA-RLAM&feature=related ・10月17日の秋葉原を主催した団体による上野での中国人観光客襲撃(これはひどすぎます) http://www.youtube.com/watch?v=d1i86n9rMcw ・10月17日の秋葉原デモを目撃した街の人たちのツイート http://togetter.com/li/60259 http://togetter.com/li/58536 そして、ぜひ広めて下さい。 ・10月16日のデモへの反対座り込み・AFP通信の報道と写真 http://www.afpbb.com/article/politics/2766352/6332571 ・2人が警察に排除された時の映像: http://www.youtube.com/watch?v=o9i3ghLEgDA&feature=player_embedded (警察は反対行動をすぐに排除するのに、人種/民族差別をまきちらすデモは野放しにしています) ・2人が行動理由を話した映像: http://www.youtube.com/watch?v=QUD93KpSYCQ&feature=channel |
ザック・ディフェンスの解説
前置き・守備に脚光を!
先回は、アルゼンチン戦、韓国戦を完封したセンターバック2人の記事を書いた。日本のサッカーマスコミが点取り屋や司令塔以外をクローズアップし始めたのが好もしかったからだ。そして今回は、この2戦のディフェンス構造の解説をやってみたい。折良く最新号のサッカーダイジェスト誌が100人の識者によって大小の実に細かい分析を行っているので、そのいくつかを種本にして。最も参考になったのは、「イタリアのサッカー戦術アナリスト」と肩書きがあったマッシモ・ルッケージによる、アルゼンチン戦守備分析。これは、秀逸だと思った。
前置きの一つとして、例えば最近ずっと本田圭佑が点を取れなくなっていたことについての私見を書くが、僕は相手守備側の対応変化を想像する。彼は「とにかく自分でシュートを打ちたい」人だと分かってきたのだから、本田周囲の人間へのマークを多少手薄にしても本田に詰めればよいのだ、と。すると、一人で無理をして、失敗してくれるのである。こういう人物はチームから嫌われ、監督の命令がない限り良いパスも来なくなる。ちなみに、南ア大会デンマーク戦だったかに岡崎へのアシストがあったが、あれは例外的な状況だったと思う。あの前に自身が得点していたということと、あの時は自分の目前にはキーパーが詰めていたが、直ぐ隣で岡崎がドフリーだったのだから。あそこでは本田のパスは当然のこと、詰めていた岡崎が偉いのである。因みにザックは、本田のような人物を好まない。「特別な選手を作らない」という人だった。そういうやり方が、3つのイタリアビッグクラブでよく反発を招いたのは、有名な話である。有名選手を押し出せと言う商業主義に、合わないのだろう。
「点を取る奴が一番偉い」という単純極まりない本田のサッカー哲学は、こういう哲学用の守備戦術によって敗北を運命づけられていると言える。「本田は、ゴール前でも見方にパスするようになった」と改めて見直されるのでなければ、得点はますます難しくなるだけだろう。
ある守備分析
さて、ルッケージの分析を、僕流に要約してみる。
①通常の陣形4-2-3-1が、完全防御体制では4-4-1-1へと変わる。サイドアタッカーの岡崎、香川がボランチの位置近くまで下りてくることと、岡田ジャパンよりも4-4の位置が高いこととが、重要ポイントだ。
②この岡崎または香川がボランチやサイドバックと連携して、敵ボール保持者をサイドに追い込んでいく。その際、もう一方のサイドなど他選手は、自分のマーク相手がパスを受けられないように厳密な警戒態勢を取る。
③敵ボール保持者は、ドリブルなどで中央に流れるか、苦し紛れにロングボールを蹴ることになる。これに対しては、中央ではDFとボランチとが接近しあった2本のラインの網に引っかかることになり、他サイドへのロングボールはやはり3人ほどの網に引っかかる。
④こうして敵ボールを絡め取る場所が比較的高い位置で、8人が密集した地域だから、スムーズなショートパス攻撃に移りやすい。この論文とは別に、こんな資料もあった。この2ゲームの1ゲーム当たり総パス数もショートパス数も、南ア大会に比べて5割以上増え、成功率もかなり上がっている。前方に構え、ボールキープ力のある本田にボールを当ててなだれ込む攻撃も前と同様に多かった。
この守備の諸結果数字など
さて、上記②③のように両サイドに押し込まれた敵は別の資料によれば、それぞれボール喪失総数の内の45%近くを両サイドで失った。逃れ道は各々、こうだった。アルゼンチンは中央に流れ、韓国はロングボールに逃れた。アルゼンチンがショートパス攻撃を得意とし、韓国は近年こういうロングボールで体力勝負を挑んで日本を苦しめてきたからである。この結果は、こうだ。アルゼンチンは中央突破ができず、韓国はこのロングボールを日本に取られた。栗原、今野、長谷部たちに。韓国戦の日本が実に59%のボール保持率だったのは、このせいである。近年珍しいことだと思う。
アルゼンチンのメディアは、活躍選手を実にきちんと見ていたようで、三つのメディアの選手採点表の記事が別にあったが、岡崎と香川がダントツなのである。上記ルッケージと同様に「攻『防』に最もよく働いた」と褒めていた。あれだけ頻繁に下りてくる日本人らしい勤勉さを評価したわけだが、岡崎はもちろん、香川も走れるのだろう。
韓国戦については編集部の採点表があったが、長谷部と本田が最高点だった。韓国が挑んだ体力勝負に堂々と応えて、中盤では長谷部が、前戦では本田が勝っていたということに違いない。韓国は、二人が引っ張った日本のこの激変に驚いていたようだ。
攻撃陣で、前田遼一を書く予告
以上は、岡田ジャパンが目指したような組織的守備の修正、前進ということなのだが、ここに表れているザックの才能は、大したものだと思う。流石「1対0が理想」のイタリア人!
攻撃についてはまた別に書くが、前田遼一に目を見張ったという人々が内外ともに多くて、嬉しかったこと! 韓国マスコミと清水のヨンセンなどが、いずれも激賞していた。日本FWでは、ザック・システムのワントップに最も嵌りやすいタレントだと思う。高さはあるし、裏にも抜けられるし、本田と違って良い位置にいる味方には必ずパスを出すし、代表のメッシやテベスと違って守備もちゃんとやるという、優れた万能選手にして去年久々の日本人Jリーグ得点王なのである。岡田武史氏が何故彼を使わなかったかが、僕にはさっぱり分からない。また、日本相手には守備を固めてくるアジア杯には、最適の選手だと、推薦しておきたい。今の前田に岡崎が組めば、アジアでは楽勝だと思える。
我が家の庭は手入れもせずにほかってあるので草樹伸び放題の庭である。
だから、訳のわからぬ虫どもの天国になっている。中でも殊の外活発でわがもの顔なのが
小虫を餌にする蜘蛛の連中である。
困るのは蜘蛛の巣である。朝夕の新聞取りにも小枝を片手に出かけるありさま。
しかし、そんな蜘蛛の巣にも意外な素晴らしさを発見した。
この時期の蜘蛛の巣は、網が緻密で粘り気が有り、手本といえるような造形の巣が張られている。
この日、まぶしいほどの秋の日差しが庭に差し込んでいたのだが、何とあちこちに張られている
蜘蛛の網が日差しを反射して金色の網に変身しているではないか。
おもわず見とれて近づいていくと、女主人の蜘蛛殿から八方に縦網が輝き、それを繋いで何角形かの
横網が緻密に重なり広がって輝いている。
日輪である。 秋の光を一杯にすい込んで幾重にも広がる小さな日輪が、お日様と対峙している。
むさくるしい我が庭も此の時は極楽のようであった。
蜘蛛の巣の日輪となる秋野かな