タイトルが「伊丹十三の本」という本で,「考える人」編集部編,新潮社 (2005/4).腰巻きに伊丹調で「こんな凄い人はサ,もうゼッタイにネ,現れないって思うワケ.ネ?」.親しかった人たちの寄稿・インタビュー,未公開写真,愛用品,装丁・ポスター,行きつけの店,エトセトラに加えてミセスと週刊文春に書いた,単行本未収録エッセイも数編.鉛筆のスケッチはプロみたい,「問いつめられたパパとママの本」にあったヘタウマ調イラストにはデッサンの基礎があったワケ.彼のエッセイはどれも軽くてスマート.この「犬の毛皮」にも,三十分笑い転げるほどではなかったが,じゅうぶん笑った.このようなものを書く人が,なぜ家族を残して自殺しなければならなかったのか,本書はこのミステリを敬して遠ざける方針で編集されたようだ.
連載したものを単行本にするときにきびしく取捨選択したため,今では目に触れることがかなわない文章・イラストがたくさんあるとのこと.伊丹十三全集の刊行を期待したい.
東京にいたときはいろんな人をみかけた.伊丹氏もご家族とご一緒のところをおみかけした.顔も体もおおきな人だった.
連載したものを単行本にするときにきびしく取捨選択したため,今では目に触れることがかなわない文章・イラストがたくさんあるとのこと.伊丹十三全集の刊行を期待したい.
東京にいたときはいろんな人をみかけた.伊丹氏もご家族とご一緒のところをおみかけした.顔も体もおおきな人だった.