鯨 統一郎著,創元推理文庫(2005).
本屋で見かけてもあまり買う気を起こさせないタイトルである.
著者のデビュー作,1998年の「邪馬台国はどこですか?」は面白かったが,その後乱発された長編,といっても「一休さん」と「森鴎外」しか読んでないのだが,この二作には正直言ってがっかり.でもこの七不思議は全然快調.
「邪馬台国」同様,舞台はバーのカウンターから一歩も出ない.登場人物もほとんど邪馬台国を踏襲して例の調子だが,カクテルとおつまみのレシピは前作より充実.今回は探偵役が七不思議(といっても「新」がつくのだが)について無知すなわち先入観がないので,安楽椅子探偵ものの色合いも.
都合の良いデータだけを採り上げて論理を構築するのはミステリの本質.学会発表にも応用可能かも.
著者も楽しんで書いているようだ.
本屋で見かけてもあまり買う気を起こさせないタイトルである.
著者のデビュー作,1998年の「邪馬台国はどこですか?」は面白かったが,その後乱発された長編,といっても「一休さん」と「森鴎外」しか読んでないのだが,この二作には正直言ってがっかり.でもこの七不思議は全然快調.
「邪馬台国」同様,舞台はバーのカウンターから一歩も出ない.登場人物もほとんど邪馬台国を踏襲して例の調子だが,カクテルとおつまみのレシピは前作より充実.今回は探偵役が七不思議(といっても「新」がつくのだが)について無知すなわち先入観がないので,安楽椅子探偵ものの色合いも.
都合の良いデータだけを採り上げて論理を構築するのはミステリの本質.学会発表にも応用可能かも.
著者も楽しんで書いているようだ.