Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ブラバン

2008-08-05 09:16:22 | 読書
津原泰水著 バジリコ(2006/9)

バジリコ提供の梗概によれば
舞台は広島、主人公は、高校のブラスバンド部で「弦バス」を担当していた。いまは楽器とも離れ、独り地元で小さな酒場を開いて細々と生活する毎日。そこへ元バンドのメンバーの披露宴のため、ブラスバンド再結成の話がもちあがった。あの日に戻り、あの輝きに満ちた時間を取り戻すため、バンド再結成に奔走する主人公。しかし、かつてのバンドメンバーの消息をたずね、出会う先々で直面する苦い現実……それぞれの人生が浮き彫りになる。はたして再結成は実現するのか。再結成の舞台の日がせまる。

一昨年の発表.文庫化されたら買おう,でもバジリコ文庫なんてないなと思っていたら,ハードカバーを図書館でみかけたので借り出した.

この手の小説大好き.ブラバンなんて全く経験がないのに,デジャビュ感覚.広島弁の会話のせいかもしれない.80年代と現代を往ったり来たりするストーリーも良い.高校のクラブの顧問って,大学のと違ってずいぶん偉いんだな.この顧問の女性教諭がストーリーにめりはりをつけている.

ぼく的には管楽器の面々は周りにいるのに,管楽器のことは何も知らなかったので新鮮であった.全然音を出さずに,吹き真似だけをするメンバーが愉快.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続 ワイングラスで音楽

2008-08-05 07:57:26 | 新音律
近所の近畿大学工学部で公開講座を聴講.西村公伸先生による「楽器の仕組み」.

ワインの瓶に唇をあてるとぼーぼーと鳴る.
先生「水をたくさん入れたほうが,
A 高い音になる B 低い音になる
どちらですか」

答はA.瓶に水を入れた残りの空気の高さが,笛で言えば長さに相当する.水が多い方が空気が短いから,音が高い.

ワイングラスの縁を濡れた指で擦るぴーっと鳴る.
先生「水をたくさん入れたほうが,
A 高い音になる B 低い音になる
どちらですか」

ぼくはさっきの問題の先入観でひっかけられ,間違えてしまった.答はB.

先生の説明.振動周波数すなわち音の周波数は,バネ定数の平方根に比例,質量の平方根に反比例する.
瓶を鳴らすときは,瓶に残った空気がバネの役目を果たし,長いバネがゆっくり振動するように,気柱が長いとゆっくり振動する.
グラスの場合はグラス自体が振動する.水が多ければ質量が大きく,振動数が小さくなる.

そうだった!! というのを後で思い出した.
瓶の方は計算に乗るが,ワイングラスの方は難しいそうだ.

画像は講座のときのものではありません.
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg