Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

原爆ドーム

2008-08-14 11:52:38 | エトセト等
小学生と,そのご両親と原爆ドームへ.
4年生は,YかNかと尋ねると「ビミョー」と答えるのが面白い.面白がるのでサービスに「ビミョー」と言うのかもしれない.

原爆ドームを覗いて,幼年時代に見たことがある気がした.明るい日差しから暗いところに入るって目がなれると,天井の割れ目からの日差しで見えるのは,がれきのなかのぼろをまとった人たち.これだけなら終戦直後の東京にいくらでもある光景だったのだろう.爆撃されたビルを東京にも一つくらい残しておけばよかったのに.
東京の空襲の一夜の死者は10万弱で,原爆と同じオーダーだった.でも原爆とちがってその後何十年も放射線障害が尾を引くということはなかった.

平和資料館は怖かった.数年前に見た時も怖かったが,その時のことはあまり覚えていないことを認識した.都合の悪いこと同様,怖かったこともすぐ忘れる性分らしい.あるいは,歳を取ってからではなかなか刷り込まれにくいということか.あるいは後から,忘れることを生活の知恵として学習したのか.




第二の画像は「原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑」.県立美術館にこれのもとになった,芥川永による石膏像が展示されていた.石膏と言ってもうすよごれたピンクでなんだか生々しい.
平和公園では,他の彫刻の多くに比べて,ぐっと具体的だが,あまり知られていないようだ.裏には「太き骨は 先生ならむ そのそばに 小さきあたまの骨 あつまれり」という短歌.
コメント
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