Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

だまし絵の描き方入門

2008-11-07 08:29:11 | お絵かき
サブタイトル「エッシャーの描法で不思議な絵が誰でも描ける」が,内容を簡潔に示している.
杉原厚吉著 誠文堂新光社(2008/7)
著者は東京大学大学院教授.専門は数理工学.「理科系のための英文作法」 (中公新書) も書いておられる.

全5章.
1 不可解な立体を描く
2 メタモルフォーシス
3 隠し絵の描き方
4 エッシャー風タイリングアート
5 だまし絵の立体化(変な立体)
という陣容.

百聞は一見にしかず,手に取ってぱらぱらと見てください...と言いたいところだが,残念ながらあまり書店で見かけない.幸いなことに
http://www.komaba-s.tsukuba.ac.jp/ssh2/library/124doc/document.pdf
に,筑波大学付属高校での杉原先生の講義録が載っていて,内容の一部が重複している.

上記pdfには数式も登場するが,本には数式はない.そのかわり図例が豊富.しかし例えば曲線でつなぐモーフィングなど,実際どういう曲線を使えばよいかの説明がなく,簡略化しすぎ.
あとがきに,この本はだまし絵の技術を伝授するだけで,描いた絵に芸術の香りを加えるのはあなた次第,という意味の記述があって,納得させられる.

ブックデザインがいかにも誠文堂新光社風で,ぼく的趣味からいうと,この内容の本としてはダサイ.
コメント (2)
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