畠中 恵著 光文社 (2008/1/22).
こころげそうは心化粧.口には出せない胸の内という意味.「転げそう」にあらず.
「しゃばけ」,「ぬしさまへ」,「ねこのばば」などとはだいぶ趣が異なる.もっとも,著者の最新作「アイスクリン強し」は明治が舞台らしい.
こちらは雑誌「小説宝石」にとびとびに連載された連作.サブタイトル「男女九人 お江戸恋ものがたり 」というように,成人した幼なじみ9人の間の恋愛劇だが,下っ引き(岡っ引きの子分)の目線で書かれているので,捕物帳みたいでもある.この下っ引きくんの成長物語のようでもある.でも,いきなり幽霊が出てくる.やっぱり...という感じ.でも,夜になれば暗かった時代,お化けも幽霊も近い存在だったのかもしれない.
しかし幽霊が出ると捕物帳にならないというものでもない.山口 雅也の現代ミステリでも死人が活躍するなぁ,
悪くないと思うのだが,この作家の本にしては売れなかったようだ.
「さやか」さんによるカバーイラストは可愛すぎたかも.扉の一部をはさみで切り取ると,登場人物一覧つきの栞になる仕掛けだった.栞でなく恋守りとしても使えるんだそうです.
こころげそうは心化粧.口には出せない胸の内という意味.「転げそう」にあらず.
「しゃばけ」,「ぬしさまへ」,「ねこのばば」などとはだいぶ趣が異なる.もっとも,著者の最新作「アイスクリン強し」は明治が舞台らしい.
こちらは雑誌「小説宝石」にとびとびに連載された連作.サブタイトル「男女九人 お江戸恋ものがたり 」というように,成人した幼なじみ9人の間の恋愛劇だが,下っ引き(岡っ引きの子分)の目線で書かれているので,捕物帳みたいでもある.この下っ引きくんの成長物語のようでもある.でも,いきなり幽霊が出てくる.やっぱり...という感じ.でも,夜になれば暗かった時代,お化けも幽霊も近い存在だったのかもしれない.
しかし幽霊が出ると捕物帳にならないというものでもない.山口 雅也の現代ミステリでも死人が活躍するなぁ,
悪くないと思うのだが,この作家の本にしては売れなかったようだ.
「さやか」さんによるカバーイラストは可愛すぎたかも.扉の一部をはさみで切り取ると,登場人物一覧つきの栞になる仕掛けだった.栞でなく恋守りとしても使えるんだそうです.