Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

音楽の科学

2012-05-10 08:15:56 | 新音律
ボール・フィリップ,夏目大 訳「音楽の科学―音楽の何に魅せられるのか?」河出書房新社 (2011/12)

650ページの大著.原題は Music Instinct - 音楽の本能.だから「科学」といっても,数物系一辺倒ではない.

著者の肩書きは「サイエンスライター」だが,いろんな分野の解説書が日本でも数冊刊行されている.同じことをいろいろな方向から記述するのは,「一を聞いて十を知れ」的な日本の薄い本と対照的.

各章のタイトルに音楽用語が使われている.

前奏曲―世界は音楽に満ちている
序曲―音楽とは何か、そしてどこから来たのか
スタッカート―楽音とは何か、また使う音はどう決められるか
アンダンテ―良いメロディとは何か
レガート―音楽とゲシュタルト原理
...

目次はこんな調子で簡単だが,各章のなかの見出しをならべた方が中身がよく分かると思う.
たとえば「アンダンテ―良いメロディとは何か」の見出しを並べると,
正しい音楽とは,西洋音楽以外のルール,メロディの形,よく見られる音程変化のパターン,メロディの息つぎ,歌は変わらない,調整階層の破壊,... といった具合.

おもしろそう !?
コメント (6)
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