
鈴木史楼「与謝蕪村 上」紅絲文庫(本朝書人論15,2002).
古書店で綺麗な本なのでつい買ってしまった.「上のみ500円」の付箋付き.
シリーズ書人論の一冊であるから,俳人としての蕪村ではなく,書人としての彼にスポットをあてた本.
彼の「書」のうち,好きだ! 臨書したい! と思う例が上のふたつ.どちらも画讃.かなの最初の3行は
花とりのために
身をはふら
かし
だそうだ.
この本のメインは著者による「与謝蕪村 書人論」で.各章は俳句に続く数ページの文章から成るという構成.しかし内容は「書人論」というより「画人論」.彼の画といえば「夜色楼台図」だ.下の右,楼台図の部分は本書の扉 (この本ではカラー図版は貼りつけてある).
しかし鈴木さんの書 (画?) 人論は「この稿つづく」と尻切れトンボ.ネットで「与謝蕪村 下」を探したら 1000 円で出ていた.

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