和田竜著 小学館文庫 上下 (2010.10).
2007 年単行のベストセラーの文庫化.映画化中.
秀吉が北条氏の小田原城を包囲したとき,その支城のひとつ忍城を石田三成が攻める.「のぼう」はでくのぼうの略で,城方の大将.城主と秀吉の間には北條を裏切るという密約があったのだが,のぼうはこれを無視し,決戦となる.三成の総攻撃に勝利し,水攻めも失敗させる.城は落ちないが,本家・小田原が落城してしまう.
史実だというが (史実にどの程度忠実かは不明),知らなかったな.
劇画的.ちゃんと女性も登場するし,おもしろい.
松田哲夫の解説にあるように,主人公はとらえどころのないキャラクターだが,その内面は一度も明らかにしない...という描き方だ.
カバーイラスト (オノ・ナツメ) は,書き文字とともに購買欲をそそる.しかしこの横顔は,上巻と下巻で別人らしいが,どちらも主人公のイメージからは遠いように思う.
こういう本はすぐ読める.速読術というのは,こういうものには不要だが,学術書にも有効なんだろうか.
2007 年単行のベストセラーの文庫化.映画化中.
秀吉が北条氏の小田原城を包囲したとき,その支城のひとつ忍城を石田三成が攻める.「のぼう」はでくのぼうの略で,城方の大将.城主と秀吉の間には北條を裏切るという密約があったのだが,のぼうはこれを無視し,決戦となる.三成の総攻撃に勝利し,水攻めも失敗させる.城は落ちないが,本家・小田原が落城してしまう.
史実だというが (史実にどの程度忠実かは不明),知らなかったな.
劇画的.ちゃんと女性も登場するし,おもしろい.
松田哲夫の解説にあるように,主人公はとらえどころのないキャラクターだが,その内面は一度も明らかにしない...という描き方だ.
カバーイラスト (オノ・ナツメ) は,書き文字とともに購買欲をそそる.しかしこの横顔は,上巻と下巻で別人らしいが,どちらも主人公のイメージからは遠いように思う.
こういう本はすぐ読める.速読術というのは,こういうものには不要だが,学術書にも有効なんだろうか.
時間つぶしにはなります.いつの日か,定年したら読んでみて...
浅田次郎の『壬生義士伝』を読んで歴史小説に対する「読まず嫌い」が無くなったので『のぼうの城』に興味があります。読んでみます。いつの日か・・・。