Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

益田ミリ つぶやき川柳

2024-09-26 08:50:54 | 読書

益田ミリの「つぶやき川柳」本は,ぼくの知る限り

「それが私だもん」春陽堂 (1997)
「こんな気持ちが恋だった」春陽堂 (2002)
「昨日生まれた切ない恋は」メディアファクトリー(ダ・ヴィンチ ブックス 2004)
「上京十年」幻冬舎文庫 (2007)

の4冊だが,もっとありそうだ.「昨日生まれた...」を図書館で見つけたので借りてきた.他の3冊についてはこのブログですでに書いた.「それが私...」は心情をそのまま吐露した迫力があったが,「昨日...」あたりになると職業作家らしい技術を感じさせる.

春陽堂の2冊が川柳とイラストだけだったが,「昨日...」はトップ画像のように,見開き2ページに,タイトルを兼ねた一句とイラストと分量として1ページの文章.「上京...」ではもっと文章の比重が大きい.俳句・川柳の類は,5・7 ・5 の字面から読むひとにいろいろと想像させるのが味噌とすれば,イラストも文章も邪魔だろう.でも「昨日...」の,

 告白はまだ損まずは様子見る
 死ぬほど好きキミとはそんな恋ではない
 外見より内面?そんなのうれしくない
 つきあう気はない面白がってんだ
 あたしの部屋あたしになじんでいく男 
 ...

などにどんなイラストと文章をつけるか,そこが腕のみせどころ かも.


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