書道入門によれば*****
臨書とは、お手本を見ながら書くことです。お手本とは基本的に古典作品を指します。臨書には形臨、意臨、背臨の三種類があります。
形臨 : 形臨では技術面の習得を目的とします。そのため、字の形を真似することに重点を置いて書きます。自分の個性を出すことはせずに、お手本に忠実な字形や用筆法を模倣して書きます。学校の習字の時間に行うのも形臨の一種です。
意臨 : 意臨はお手本を書いた作者の意図や気持ちを汲み取ることを目的とします。お手本が古典である場合はその作品が生まれた時代背景や作者の来歴なども考慮し、作者の精神までも模倣して書きます。つまり、作者の気持ちになって作品を書きます。
背臨 : 背臨はお手本の書風を自分のものとして取り込んでいくことを目的とします。お手本を見て記憶した後、お手本を見ないで記憶通りに書きます。
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書道という「道」を極めるという,大それたつもりはない.自分がやっているのは,毛筆を使ってアドリブでフォントをデザインするようなもの... となれば,お手本は,惹かれるものを感じられるなら,字なら何でもいいはず.
というわけで,左は近所のお好み焼き屋さんの暖簾をお手本にした.いちど訪問したが満席と断られた.
コテをあしらって,うまくまとめているが,とりあえず字だけを臨書.
右は銀座のミニコミ誌「銀座百点」の佐野繁次郎による題字.じつは題字は何種類もあるが,これは現在使用されているもの.もともと筆で書かれたかどうかわからない.
「座」という字がどうしてこうなるのだろうか.書道のルールなど無視しているかもしれない.でも水平も垂直もデフォルメして創った4字空間を,何十年もの間かっこいいと思っていた.
もちろん古典をお手本にすることにやぶさかではない.
臨書ではなく臨画もやったことがある.
金もかからず元手はネットの,年金生活社の閑つぶし でした.
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