Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ぼくのいつか見た部屋

2007-01-12 21:20:57 | 読書
安西 水丸「ぼくのいつか見た部屋」ケイエスエス を図書館で見つけてきた.1998/08刊行とある.この図書館には,やくたいもない赤川次郎の本などがすごくたまっている...と思うのだが,この水丸本なども価値観の違う人からみたら,何で図書館にずっと置いてあるの?という類の本かもしれない.

著者のおとずれた部屋が,みひらき2ページに,上半分がイラスト,下が文章というスタイルで紹介されている.部屋主は多少適齢期を過ぎた独身男女が多く,著者 (イラストレータ) の仕事がらみの知り合いがほとんどで,当然センスがよい.金をかけず,シンプルなことが評価基準.奇抜なアイデアも数々.ブティックの陳列台を収納兼テーブル代わりに使う部屋とか,ちゃぶ台を2段重ねにして飾り棚として使う部屋とか,ロフトの棚にはしごをかけて使う部屋とか,ガラス箱の中を箱庭風にして (ただし恐竜がいたりする) それをテーブルに使う部屋とか.文章もほめるだけでけなすことがないから,安心してなごめる.

著者は「こどものころから部屋を見せてもらうのが大好き」とのことだが,それはぼくもおなじこと.J子も部屋を見るのが好きなので,知らない間にこの本が (たとえばピアノの上に) 移動していたり.

イラスト的にはこの人とか,沢野ひとしとか,へたうま系がぼくの好み.本来は絵がウマイ人がわざと下手に描いているのだろうが,色鉛筆によるまだらな着色など,ウマイものだ.これにくらべると,雑誌のグラビアやテレビの「お宅拝見」の紹介の方が,かえってしらじらしい. 

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