Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

五行でわかる日本文学

2019-12-05 10:04:05 | 読書
サブタイトル 「英日狂演滑稽五行詩」 (最後の5文字にはリメリックのルビ).
英語のタイトルらしきものもあり
There was an Old Pond with a Frog and other literary limericks
ロジャー・パルバース 著, 喜多村 紀 イラスト, 柴田 元幸 訳,研究社 (2004/5).

リメリックは諧謔的な5行詩で,訳者は川柳に似ているというが,狂歌すなわち,ふざけた和歌に似ていると思う.1・2・5行に韻を踏み,短い3・4行も別な韻を踏む.研究社らしく絵文に対する註が充実している.

この本に取り上げられているのは日本文学者は宮沢賢治から井上ひさしまで,古今の27人.リメリックとその和訳,右ページにイラスト.

下に松尾芭蕉のページを勝手に引用させていただいた.本のタイトルにもなっているが,素人には単なる語呂(韻)合わせに思える (もっと良い詩がたくさんあると思う).和訳もお付き合いで韻を踏んでいる.むしろ舞台を原詩に無関係なトイレに設定したイラストが素晴らしい.水しぶきも良い!!

15年前の本だが,文庫化されないかな.


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 屋根裏の仏さま | トップ | 当市のことではありません »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事