Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ハナモゲラ語による短編

2022-02-13 21:28:19 | 読書
フィリップ・クローデル,高橋啓訳「子どもたちのいない世界」みすず書房 (2006/11) .

この本の 20 篇中の1つ「どうかでぽじっとくんなさい !」は,訳者あとがきによれば「フランス語の構文を守り,おぼろげながらストーリーが見えるようにし工夫しながら,意味をなさない造語で綴られた作品である」.訳者は著者とメールのやりとりをして,なんとか形にしたという.たしかに,おぼろげにストーリーは感じられるが,よくわからない,

ハナモゲラ語 (と言ってもわかる人は少ないか...) は 16 トンの勝手な連想だが,あれも日本語の構文に適当な造語を散りばめた代物と思っている.Wikipedia によれば言語学者の千野栄一は「結局は普通の日本語である」と結論付けたそうだ.
この翻訳はハナモゲラ語訳かな ?

タモリのはおもしろかったが,それには天気予報とか相撲中継とか,ハナモゲラ語を使うシチュエーションがあずかっていたようだ.
「どうかでぽじっと...」のほうは,言語で読んだフランスの子どもたちは大笑いするということだが,ぼくにはあまりおもしろくない.とにかく ひらがなの羅列だと読む気にならないのだ.

タイトル画像は 16 トンがこの本「子どもたち...」の挿画とテキストから合成した.クローデルの本そのものについては,またそのうち.

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