アップライトベースを調弦中,最低音のペグ (弦の巻上げ機構) を破壊した
左が取り外したペグ.ぐにゃっと曲がっているが,実は折れているのだ.
ねじると垂直方向に歯車が回る機構.中の写真は左のを裏から見る之図で,突き出た円筒の反対側の先に歯車がかぶさっている.この円筒の穴に弦の端を差し込んで,円筒に巻きつける.たくさん巻けば音が高くなる.
動画は左の写真に対応している.上の直線状の部分をウォーム,下の円盤をウォームホイールという.ウォーム worm は芋虫だ.
ウン十年前を思い起こすと,ウォームに刻んである山・谷の,山がすりへってガタガタになったので,ペグを交換したのだった.この度の,ウォームが折れるというのは,酷すぎるんじゃないの!
エレキベースのペグから合うものを探すのだが,アップライトベースでは右側と左側で違うペグが必要.一個売りはないようで,左右一対1組で安くても数千円.高くても構わないのだが,もとのベースへの投資額に対してバランスが悪い...とか言っちゃって,ヤフオクで左右一対 950 円というのを見つけていただき,寸法もわからないままにダメもとで落札.
写真右が新品 (中古かもしれないが...).弦端を咥える部分が溝になっている.棒の端にもくびれがあって巻いた弦が逃げないようになっている.今回ネットで見たところではエレキベースではこれが常識.中央写真のように穴を開けただけというのはチョンボかと思ったが,ウッドのコントラバスにはこれが多いらしい.穴あけでは棒が短くて済むので,ベースのネック自体も小型になっていた.
新品ペグの棒の先をすこし削って置き換えていただいた.
交換した結果,ギア比が 20 から 24 となった.調弦はしやすくなったが,ウォームが細く ひ弱な感じもある.
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