Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

12 音平均律と 16 音平均律の同時進行

2010-11-04 07:57:41 | 新音律
現在,ほとんどの音楽はオクターブを 12 分割している.12 ではなく16 とか 17 とかに分割して音楽を作ったらどうなるか,というテーマで数年前にホームページを作ったのだが,久しく更新していない.
先日,エヌ氏が,12 音平均律と 16 音平均律が同時進行する曲を作ろう! と言い出した.エヌ氏の作品の楽譜もいただたいのだが,著作権の問題もあり,ここでは小生が作ったのをご披露したい.

ここをクリックしていただくと別画面が開くはず.
DLS シンセの薄っぺらい音だが,ビブラフォンが 16 音平均律,パッカシヴオルガンが 12 音平均律で,一緒に弾いたり交互に弾いたりしている.

図の白丸列は 12 音平均律,グレーの丸の列は 16 音平均律で,それぞれオクターブを 12 と 16 に分割している.ふたつの音列で音高が共通なのは赤線で囲んだ音たちで,これらが構成する和音は 12 音平均律ではディミニッシュと呼ばれる.


この曲はこれらの共通音を骨格にしており,バックの p, b はひたすら dim を繰り返す.1 コーラス 12 小節で,Cdim が途中 Fdim に変わるところはブルースを意識したつもり,とはいえ,ディミニッシュだから構成音は同じなんだけど.

このディミニッシュという和音そのものが不安定な感じなので,この曲を聞いているとなんだか不安をあおられる感じ.
作曲者の心情を反映しているんだろうか.

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