Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

Red Norvo

2024-09-20 11:01:51 | ジャズ

昨日退院.四六時中完全な空調から一歩踏み出したら熱気で頭がくらくらした.絶飲絶食解除から間もないコーヒーの最初の一口は,アルコール並の衝撃だった.

さて,Mr. Sing こと Red Norvo 1908-1999 は,Lionel Hampton と同年齢.Jalen Baker, Simon Moullier あたりの若いヴァイブ奏者の曽祖父の年代.
画像はかってジャケ買いした LP.お爺さんに見えるが, 1957 年の発売時彼は 49 歳だった.Red Norvo (vib) のほか Buddy Collette (fl) Bill Smith (cl) Barney Kessel (g) Red Mitchell (b) Shelly Manne (d) という豪華メンバーだが,Third Stream Music を先取りしたような部分もあり,ぼくはあまり感動しなかった.

下の動画は 76 歳時,@ 1982 Hague North Sea Jazz Festival.伝説の Tal Farlow,Charles Mingus との Move トリオ 1950 以来,彼はこの編成が気に入っていて,ここでは Tal Farlo にベーシスト Steve Novosel が加わっている.

All of me, St. Thomas, Jitterbug Waltz, Fascinating Rhythm, ....
木琴奏法とでもいうのだろうが,音数は多いが音量は小さそう.ファンを回してヴィブラートをつけることはしない...というより.ロングトーンがほとんどないのでヴィブラートのつけようがない.ソロは2本マレット,バックは4本.マレットのテールで音板を叩いて打楽器の効果を上げる場面もあった.
初めのうちは淡々とマレットを転がしているだけのようだが,徐々にエキサイトして身振りが大きくなる.

晩年は耳が遠くなったにもかかわらず演奏を続けた,脳卒中後は片手で演奏を続けた...と聞いたことがある (出典はゲイリーバートン自伝? 要確認).
また情緒不安定な時期だったのか,Benny Goodman のバンドで演奏中に (ぺたんこなマレット!) 次第に機嫌が悪くなり,音板をひっぺがしておっぽり出し Goodman が逃げ腰になる映像が Youtube に残っている.一見の価値あり !!


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